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№5610:「お客さんがだんだん戻ってきたね!」という話

こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。

さて、土曜日は(できるだけ)いただいた質問にお答えしています。

【今週のご質問】
「当社の役職者は『お客さんがだんだん戻ってきたね!』という見解を示しています。新コロが第5類になる報道も出ており、楽観論はさらに進むと思われます。このような認識をどう思いますか?」

【私の考え方】
「残念な人たちだ」と思います。

現在の状況は100年に一度、いや200年に一度の大変革が必要な時期といわれているのです。

にもかかわらず、3年前の状況に近づいていることを喜んでいる。

それは「退化に向かっている」ということであり、変われていない自分たちのヤバさに気づいていないということです。

もはや「どうしようもない」と思います。

この業界(所謂フィットネス業界)の大問題はビジネスモデルが変わっていないことです。

「お客さんが戻ってきたね」と言ってみたところで、20~30%のお客さんが未利用低利用状態なのは変わっていないはずです。

で、連絡を取ろうともしません。

毎週のように連絡をするのが当然なのに、年に一回も連絡をしないクラブが大半。

連絡をするときは「値上げのお知らせ」とか「休館日のお知らせ」といった自分たちの都合ばかり。

これは「サービスを提供していない人」「実質的に商品を買っていない人(活用していない人)からお金を取っている」ということです。

一方、使い放題のため高頻度利用者は超お得。

ビジネスというのは売れたり、使われたりしたらお金が増えていくのが原則です。

それと真逆なことをやっている。

この「間違ったやり方」を改めるチャンスをくれたのが新コロ禍です。

この3年間にビジネスモデルの変革をする時間はいくらでもあったはずです。

が、それを怠ってきたのです。

私は「ここから先は良心の問題」だと思っています。

今後、会員数や利益が回復したところで、従来の「放置ビジネス」はそのままです。

で、日々やることは相変わらずの数字の追求、予算の追求。

トレーナーやインストラクターの皆さんは、こんなことをやるためにこの仕事を選んだのですかね。

ひとりひとりのお客さんと向き合って、身体を変え、人生を変えることに貢献したかったのではないのですかね。

数字の問題ではありません。

良心の問題です。

私たちは「お客さんのためにもうこんなことはやっていられない」という良心を持った人たちと行動していきたいと思っています。

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