№5030:「不自由になる覚悟を持つことができました」
こんにちは。(株)個のサポーターズクラブの遠藤です。
※過去分はこちらにあります。
さて、当業界(フィットネス業界)を見ていると店舗が閉鎖したり、とてつもない赤字決算だったりと明るいニュースはほとんどありません。
今、SPORTECが行なわれていますが「事実」に目を向けることができない人は表面的な情報や盛況さに翻弄されるだけで、何も変化することなく終わってしまうでしょう。
働く社員に目を向けても疲弊気味なのは日常の当然の光景として、出向させられたり、買収されたりということが起こっています。
この出向や買収を快く思わない社員もいるかもしれませんが、私は一貫して「会社が社員を守る行為である」と言っています。
このまま行けば会社の存続が危うい。
社員を雇用し続けることはできない。
だから少しでも安定している会社に行ってもらおうというわけです。
なんと心優しいことかと思います。
この時(明日に配信するFBL大学の講座でも言っているのですが)、私が「みっともない」と思うのはこういった会社の措置に甘えている社員個々です。
出向にせよ買収にせよ、いい歳をして「あの会社に行ってください」などと言われて、よくもまぁ「わかりました」とか言えるものだと思います。
というか、もしかしたら「ありがとうございます」なんて言っている可能性もある。
まったくこんなことでどうするのかと思います。
正常な危機感を持たずにカイシャにしがみついてきた結果です。
若い方々にはくれぐれもこのような中高年社員にならないでほしいと思います。
と・・このようなことを私は2007年に独立して以来、言い続けています。
とはいえ・・その道は楽なものではありません。
多くの人が「自由」になりたいと思っている。
様々な「拘束」から解放されたいと思っている。
が、現実はそうなっていない。
何故なら「現実はそんな甘いもんじゃないから」です。
「自由」を手にしたと思ったら「仕事」がうまくいかない。
「自由」を手にしたと思ったら「収入」が激減した。
こんなことは日常茶飯事です。
だから私はFBL大学の講座を通じて「自由になれば不自由になりますよ。それでも自由になりたいのですか?」という問いかけを行なっています。
それに対し、先般、FBL大学でともに学ぶ若者から「改めて不自由になる覚悟を持つことができました」というメールが届きました。
いいですね。
こういう若者を増やしていきたいと思っています。
もっとも経営者からは徹底的に嫌われるでしょうが。
が、それをやってこないから会社が危うくなるのでしょう。
「戦えない社員」を増やしてきたのだから自業自得です。
「不自由になってもいいから自由を目指す」
この「覚悟」が持てるかどうかです。
「覚悟」が大袈裟なら「決意」ですかね。
自分の中でそう決めることができるかです。
カイシャにしがみつき続ける人。
そこから脱する人。
この二極化は進むばかりだと思います。
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