№5220:「ムラ」と「コミュニティ」の違い
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、今日も(結構内々で反響がある)「混同してはいけない『違い』シリーズ」を。
今回は「ムラとコミュニティの違い」です。
このあたりもはっきりさせておきたいところです。
私はFBL大学の講座で両者の違いを以下の図で説明しています。
ややこしい説明は避けますが、左が「ムラ」で右が「コミュニティ」です。
違いは「ベクトル(矢印)の向き」です。
「ムラ」は「上から下」のみ。
仮に「ムラ」が大きくなっても矢印の向きはそのままです。
むしろ「上から下」の指揮命令系統(ヒエラルキー)は強化されます。
一方の「コミュニティ」のベクトルは「外側」に向いています。
上の図の各円はコミュニティを意味しています。
コミュニティの外側にコミュニティが増殖していくイメージです。
わかりやすい例が先日の大納会です。
当日の中心はFBL大学(私)というコミュニティですが、登壇していただいた4名の方々はそれぞれに「自分のジム(スタジオ)」というコミュニティを有しています。
それを示したのが以下の図です。
これによりコミュニティもエネルギーも外側に大きく拡がっていきます。
これが重要なのです。
とはいえ数年前は違いました。
4名は全員、会社員でした。
なので「自分のコミュニティ」を持っていませんでした。
※会社に与えられたものは除く。
そうなると「自立心」を持とうと努めたところで、どうしても「FBL大学というコミュニティで遠藤さんから学んでいる人」になってしまいますす。
だから私は「起業せよ!」ということを繰り返し伝えてきました。
「自分が中心のコミュニティを持って欲しい!」と。
こうすることで「遠藤さんのところでの学びを自分のビジネス(コミュニティ)に活かしている人」に位置づけが変わります。
こうなって初めて「自立した」ということができます。
このことについては以下の図も使って説明しています。
大事なことは左の図のような「昇格すること」ではありません。
これでは「ヒエラルキーはそのまま」です。
そうではなく右の図のように「ヒエラルキーから解放させること(解放されること)」が重要なのです。
そこで初めて両者の関係性は対等に近づいていき、「7つの習慣」でいう「相互依存関係(相乗効果関係)」が成立します。
これを許さないのが「ムラ」です。
「村八分」の言葉通り、ムラから出ようと思えば誹謗中傷のオンパレードです。
これは水槽の中で飼われている金魚のようなもの。
かつ、水槽の中には「上下関係」がありますから息苦しくて仕方ありません。
これは「ムラ」なのか?
はたまた「コミュニティ」なのか?
それは関わっている人の「エネルギーの方向」と「閉鎖性の有無」を見れば一目瞭然です。
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