№5458:現在の動きの先に未来はない
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、土曜日は(基本的に)いただいた質問にお答えしています。
【今週のご質問】
「今、多くのトレーナーがパーソナルジムの開業に動いています。この動きをどう見ていますか?」
【私の考え方】
私は業界情報をほとんど知らないのですが、そのような話はたまに聞きます。
まず「いいジム」が増えるのであれば、それは良いことです。
とはいえ、同様の動きはこれまでもありました。
新たな動きではありません。
その数が増えたということだと思います。
この背景には「多くのフィットネスクラブが不振だから」ということが関係しているでしょう。
「自立心ありき」「独立心ありき」ではありません。
その現れとしてそのような行動をしている多くの人が「法人化」をしていません。
これは事業とはいえず、個人活動の延長といえます。
故に「広がっていく」ということにつながりません。
今、起こっていることはかつてのプロレス業界のように「弱小団体が増えている」ということだと思います。
フィットネスビジネス誌の古屋編集長によると「フィットネス業界企業(200社)の直近の決算期税引後利益を見ると、黒字企業はわずかに1/4しかなかった」ということです。
これは「業界企業の3/4(75%)が赤字である」ということです。
こうなると現場スタッフは過去にも増して未利用者フォローとか付帯収入アップとかコスト削減といった「まったく的外れなこと」をやらされて、ますます疲弊していきます。
またフリーのパーソナルトレーナー等も「こんなクラブにいて大丈夫なのか・・」と不安になります。
この時、もっとも手軽にできるし、もっとも手軽にできるように見えるのが「パーソナルジムの開業」です。
「マンションの一室」等でやれば初期コストも抑制できます。
この手前には「ジムを持たずに訪問する」というものがあります。
これはさらにローコストです。
いずれにせよ「この2つ」が有力な選択肢になります。
こういう流れで「パーソナルジムをやる人」が増えているのでしょう。
が、私は一貫して言ってきましたが、パーソナルジムという業態は様々な理由からどこかで必ず「疲弊モデル」に陥ります。
細かな説明は省きますが、FBL大学では以下の資料を使って説明しています。
実際、ごくごく一部を除いてパーソナルジムは組織として普及していません。
こうなるのは当然だと私は思っています。
なので私は「現在の動きの先に未来はない」と判断しています。
もちろん批評するだけでなく、私たちは「未来をつくる行動」に着手しています。
ここからが大事なのですが、続きは明後日発行の有料メルマガに記します。
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