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№5372:「ワーキングバックワーズ」という最強の考え方

こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。

さて、Amazonが大切にしている考え方の1つに「ワーキングバックワーズ」というものがあると(今さらながら)知りました。

この考え方は「まず『あるべき顧客体験』を定義し、それを実現するためにいま何をすべきかをさかのぼっていくかたちで考え、どんなプロダクトをつくればよいのかが明確になるまで、この作業を繰り返す」というものです。

簡易にまとめると「理想的な顧客体験を考えることから始める」ということです。

私は頸椎が損傷するくらい大きく頷きました。

多くの日本企業がやっていることは真逆です。

その大半が「商品」から考えます。

「どのような商品が売れるだろう」と。

はたまた「販売方法」や「集客方法」を考えます。

「この商品を売るにはどうしたらよいだろう」と。

各社が当たり前にやっている「予算管理」も同じようなものです。

「理想の顧客体験」ではなく「達成すべき数字」からスタートしています。

「すべては数字のため」。

「理想的な顧客体験」など考えることもなく、ひたすら数字を追いかけています。

そんなことで業績が向上するわけがありません。

フィットネス業界企業で考えれば「最新鋭のマシン」とか「日本初のプログラム」といったものも同様です。

導入理由は「理想的な顧客体験を考えたらこういうマシン(プログラム)になりました」ではありません。

「何か新しいものはないかな~と思っていたところに、マシンの展示会に行ったら、最新鋭の○○というものがあってので、われ先にと導入した」が本音です。

ところが、同じ展示会にいたライバル店舗が同じ動機で同じマシン等を導入したりします。

お互い「理想的な顧客体験」ではなく「同じ展示物」を見ているのですから、こうなるのは当然です。

現実を見ても、商品やサービスが売れない人は「自分がいいと思ったもの」を売っています。

もちろん、自分がいいと思っていないと売れませんが、それをお客さんがいいと思わなければ絶対に売れません。

で、それを指摘すると「自分がいいと思うものを否定された=自分が否定された」という感情になり、態度を硬化させます。

そして自分を褒めてくれたり、自分を否定しない人とばかり付き合うことになります。

が、そんな甘えた環境にいても、いつまで経っても商品は売れないと思います。

「ミーイズム商品」は売れません。

必要なのは「ワーキングバックワーズ」です。

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