№5071:安定志向が人と組織を腐らせる
こんにちは。(株)個のサポーターズクラブの遠藤です。
※過去分はこちらにあります。
さて、昨日から明日までは有料メルマガでも紹介した「ニーチェの言葉」から面白いものを毎日1つ紹介します。
2つ目は「安定志向が人と組織を腐らせる」です。
ニーチェの主張は以下です。
「類は友を呼ぶというけれど、同じ考えのものばかりが集まり、お互いを認めあって満足しているとそこはぬくぬくとした閉鎖空間となってしまい、新しい考えや発想が出てくることはまずなくなる。また組織の年長者が自分の考えと同じ意見を持つ若者ばかりを引き立てるようになると、その若者も組織も確実にダメになってしまう。反対意見や新しい異質の発想を恐れ自分たちの安定に向かうような姿勢は、かえって組織や人を根本から腐らせてしまい、急速に退廃と破滅を促すことになる」
まさに「THE 日本のカイシャ」。
「同じ考えのものばかりが集まり、お互いを認めあって満足しているとそこはぬくぬくとした閉鎖空間となってしまい、新しい考えや発想が出てくることはまずなくなる」には頸椎が損傷するくらい頷くしかありません。
にもかかわらず、経営者たちは「新しい考えや発想を出せ!」と社員に迫ります。
いやいやそれはムリですよと。
だって自分が好んで「発言しない社員」「従属的な社員」をつくっているのだから。
人間というのは「従属しながら新しい発想を出す」といったように便利にできていません。
従属者は一生従属。
「新しい発想を出す者」は組織を飛び出す資質を持った人材です。
多くの経営者たちは社員が辞めていくのが嫌なものだから、あれこれ理由をつけては内部統制を強化します。
または福利厚生という「アメ」を使って社員に見せかけの満足感を提供します。
が、これは逆効果。
「新しい発想を出す者」がもっとも嫌うのが「管理されること」であり「安住させられること」だからです。
これを喜ぶのは「従属マインド」の社員だけです。
で、この社員たちは「うちっていい会社だよね」的に群れはじめます。
まさにニーチェがいう「ぬくぬくとした閉鎖空間」です。
私は「サラリーマンは成長しない」と言い続けてきました。
何故なら「彼等彼女等には成長する理由がないから」です。
カイシャに「安定」を与えられることで本来必要な欲求を喪失し、かつその自分を正当化するようになった彼等彼女等に成長する理由はありません。
これこそが「人間が根本から腐った状態」ということだと思います。
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