№5614:「家を買うなら、自分で一定額以上を稼げるようになってからにしたほうがいい」という話
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、私が不思議で仕方ないのが、多くの会社員が簡単に「住宅ローン(返済期間は35年の場合が多い)」を組んでしまうことです。
というか、簡単に「持ち家」を買ってしまうことです。
それでいとも簡単に3000万円とか4000万円のローンを組んでしまいます。
念のため言っておくと、ローンを組んだり、住宅を購入することを否定しているのではありません。
「見通しが甘すぎる」と思うのです。
例えばですが「毎月10万円の家賃を払うのなら、同じく毎月10万のローンを返済した方が、35年後に資産になる」と考えるのもわかります。
※通常はこれにボーナス返済というものがあるので毎月10万円では済みません。
が、これは今後の35年間の自分の可能性を固定化したも同然です。
35年間、住む場所が固定される。
35年間、家の広さや間取りが固定される。
35年間、価値観が固定される(もっと快適な家に住もうと考えなくなる)。
当然、35年間、支出額が固定される。
これでは動きが取れません。
一般的に30歳くらいで住宅ローンを組む人が多いように感じますが、その人は65歳までの人生が固定化されるのです。
「住宅ローン返済のために生きる人生」の始まりです。
何故、3000万円とか4000万円という高額ローンを平気で組めるのかといえば「自分は35年間働き続けることができる=会社が雇い続けてくれる」と確信しているからです。
その結果、どうなるかというと会社を辞められなくなります。
それでも私世代の人はよかったかもしれません。
基本的に終身雇用だし、給料も毎年上がり続けていたからです。
が、そんな「おっさんの時代」はとっくに終わっています。
今の時代、若くして人生を固定化することはリスクでしかないし、何よりも自分の可能性を小さく限定することになります。
「35年後の資産」なんていう超先のメリット(?)よりも、35年間で失うデメリットの方が超多いと思うのです。
私は家を買う場合は、自分で一定額以上を稼げるようになってからにしたほうがいいと思います。
その方が「自分の望んだ家」を建てることができます。
東京近辺で30歳で家を買ってもマンションが関の山でしょう。
マンションを否定しているのではなく、もし自分が「地面の上に広い庭のある家を建てたい」と思っても、それを残りの人生が50年くらいある段階で諦めていることになります。
誰もが子ども部屋はこのくらいとか、書斎はこれくらいとか、家族が集うリビングはこのくらい、駐車場は何台・・といった具合に「自分が理想とする家に住みたい」のではないでしょうか。
もちろん、先々買い換え等はできますが、早々に「保証」や「安定」を選択した人が、それを実現する経済力を手にできるとは考えづらいものがあります。
住宅問題だけでなく「見通しの甘さ」は致命傷になります。
本来、「遠慮」とは「遠くを慮る(おもんばかる)」、つまり「将来のことまでよく考える」という意味です。
「遠き慮りなければ必ず近き憂いあり」
「遠くを慮ることができない人(見通しが甘い人)は近いうちに困ったことが起こる」という意味です。
リーダーが身につけるべき必須の能力だと思います。
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