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№5568:経営者の勤務時間とは「お客さんのためにやるべきことが終了した時間」

こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。

さて、土曜日は(できるだけ)いただいた質問にお答えしています。

【今週のご質問】
「クラブでイベント等を開催する必要性は理解できているのですが、どうしても日常業務とのバランスが悪化してしまい、スタッフに残業等の負荷がかかってしまいます。それでもイベント等を開催すべきでしょうか」

【私の考え方】
開催すべきではありません。

これはイベントに限ったことではありません。

レッスンであろうが、ポスティングであろうが、全部ダメです。

社員は週40時間以内で雇用するのが経営者の責任です。

万が一、それが守れないなら残業代を全額支給する。

これは法律です。

よく「ベンチャー企業の場合、それは該当しない」という人がいますが、そんなことはありません。

逆から言えば、ベンチャー企業ほど社会人として未熟な人が役職者に就いている場合があり、ブラック勤務が放置されています。

「うちみたいな小さな会社は人が見ていないところで頑張らないといけないんだ」とばかりに、当たり前のように休日に呼び出してポスティング等をやらせている役職者がいますが、完全に失格です。

もし勤務時間の拘束なく働きたいとか、働かせたいのであれば、その人を経営者、経営陣として参画させるべきです。

経営者に勤務時間はありません。

私は経営者の勤務時間とは「お客さんのためにやるべきことが終了した時間」だと思っています。

1日3時間なら3時間、1日15時間なら15時間。

「お客さんのためにやるべきこと」が終わったら、そこで勤務終了です。

そこに1日8時間(週40時間)という決まりはありません。

経営者は誰もがそうだと思いますが、私は独立起業してから勤務時間など考えたこともありません。

ここが経営者と社員の大きな違いです。

社員として雇用するなら労働基準法を守るべきだし、それができないならひとりでやるか、法の縛りがない形で契約すべきです。
※当然、労働強化のためにそのような形態を選ぶという意味ではありません。

とはいえ、それにも限界があります。

独立起業して最初は馬車馬のように働いたとしても、どこかで「もっと時間的自由が欲しい」と思うようになるはずです。

そこで「事業拡大」という考え方が出てきます。

私たちが展開するスモールジムのホームページでは「時間的自由の獲得」という項目で以下のような説明をしています。

第2の自由:「時間的自由」の獲得
正直、最初の1年くらいは時間的自由は少ないと思います。自営業者(オーナー)としてすべてのレッスンを担当し、お客さまとの関係性を徹底的に深めていただきます。その間にサポートスタッフを育成していただきます。サポートスタッフは指導者認定された後にオーナー不在時に指導可能となります。サポートスタッフの育成次第で「時間的自由」を獲得できます。その分、当然人件費はアップしますが、それをどう捉えるかはオーナーの考え方次第です。当然、2店舗を出店することも可能です。

「正直、最初の1年くらいは時間的自由は少ないと思います」

我ながら実に正直です。

が、自由の獲得とはそういうもの。

ご質問のイベント云々においても「働き方」について、こういったことまでトータルに考えて対応しなければ付け焼き刃にしかならない思います。

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