№5770:フィットネスクラブの支配人業務は20~30年前とまったく変わっていない
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、仕事柄、現在、フィットネスクラブの支配人をやっている人と話す機会が少なからずあります。
そこで改めて呆れるのは、私が支配人をやっていた20~30年前と支配人業務がまったく変わっていないことです。
やっていることと言えば、
・社長や上司との会議
・予算と数字の追求
・クレーム処理
・スタッフ間の揉めごとの処理
・欠員シフトの穴埋め
・役職者だからという理由の時間外強制労働
・深夜の作業
といった感じ。
日々がこの繰り返しです。
何一つ変わっていません。
ということは、この先、5年も10年も何一つ変わらないということです。
20年も30年も変わらないものが、5年や10年で突然変異するわけがありません。
変わるとすれば「支配人職自体が不要になる」ということでしょう。
私は「1対1でサービスをできないフィットネスクラブやジムはすべて無人化すべき」と言っていますが、そうなれば支配人など不要になります。
マネジメントはAI等がやってくれるし、無人なのでスタッフ同士の揉めごともない。
クレームもインターネット上で受付けて、人間のようなAIが回答しますから、クレーム処理という面倒な業務もなくなります。
というわけで、今、支配人をやっている人はこの先、仕事を失うか、薄給に泣くことになるし、今後、支配人を目指しますなんていうキャリアはあり得ないということになります。
と考えれば、20~30年前と同じ支配人業務をやっていることが、どれだけバカバカしいかがわかるはずです。
私は今、支配人をやっている人に「起業して新たな道を示すべきだ」と強くいいたいです。
何故なら、今後、存在が希薄化する役割で頑張ったところで、後進世代のためにならないからです。
私が支配人をやっていた頃は「深夜作業」が当たり前でした。
営業が終わって、スタッフが帰宅した深夜0時くらいから作業をするのです。
理由はクレームもないし、スタッフもいないしで落ち着くからです。
そこで報告書を作ったり、PL表を作ったりします。
それを見越して、当然、車で通勤します。
公共交通機関で通えるのにです。
というより「車で来た方が、時間を気にせず仕事ができる」という考え方が当たり前に蔓延していました。
あまりにも絶望的です。
が、いまだにこういう働き方をしている支配人がいます。
繰り返しになりますが、自分がこういった狂った働き方を容認することは、後輩たちに同じ働き方を継承することとイコールです。
それでも自己保身のために、つまり「安定」や「保証」を欲して、会社にしがみついて、後輩に「同じ道(過去の道)」を行かせるのか。
それとも「未来の道」をつくるのか。
どちらが「リーダーの道」かは明らかだと思います。
▼FBL大学のホームページはこちら
▼無料メルマガ「働き方の未来」のご登録はこちら
▼有料メルマガ「思考変容のスイッチ」のご登録はこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?