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北海道でフィールドワークをやってみた。 第1弾【余市郡赤井川村】

 「北海道過疎地域における地域おこしという研究テーマでフィールドワークをやってみた大学生の話

ボランティアサークルでの活動で地域おこしに関わってきた。それをきっかけに、過疎地域の地域おこしに関心するようになった。そして大学三回生の前期、京都から飛び出して、北海道の大学に国内交換留学をしながらのフィールドワークをやってみた。札幌に住みながら北海道の過疎地域に足を運び、過疎地域に住む人々の地域おこしの活動事例を探した。北海道過疎地域の魅力と本質にせまってみた。

記念すべき第1回目フィールドワークの場所は北海道の南西部余市郡に属する赤井川村。村の8割が山林であり、人口1100人ほどの小さな村だ。

アクセス

2019/05/19(日)

札幌から小樽を経由して赤井川村へgo。時計台前バス停から小樽までの高速バスに乗った。(630円)  小樽駅に着いて、そこから電車で余市駅へ。JRで360円。さらに余市駅から赤井川村へ行くバスに乗るのだが、1日4往復だけなので、行くならば時間に気をつけねばならない。(バス運賃は640円)  今回紹介した行き方はあくまで僕の行き方なので、他の行き方も有り。

赤井川村役場訪問

村に到着して、村内を散歩して宿に宿泊。

次の日 2019/05/20(月)

今回、御協力していただいく赤井川村役場さんに訪問。役場職員さんに赤井川村の話を伺う。村の概要を説明してもらった後、職員さんに車を運転してもらい村内周遊。

冷水峠(れいすいとうげ) 

山を登り着いた場所は冷水峠と呼ばれる村の峠。そこの展望所だ。赤井川村は四方を山々に囲まれた「カルデラ」状の地形から「カルデラの里」と呼ばれている。その地形がこの展望所からだとよく分かる。

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上の写真が冷水峠展望所から見た景色だ。晴れた日の早朝では雲海が見れる事もある。 奥に聳え立つ白い山は、羊蹄山(ようていざん)と呼ばれる日本百名山に入る火山。とても美しい、綺麗な山であった。これからもずっとこの景観を守っていきたいという職員さんの熱い思いを聞いて、感極まる。

「日本で最も美しい村」連合

この連合は2005年に7つの町村からスタート。豊かな地域資源や村の景観を守っていくための連合。自立した一つの村としての確立を挙げて、村を広げる活動を行う。赤井川村がこの連合に加盟したのは、冷水峠などの美しい景観を守っていきたいという地域住民の強い思いから。

赤井川村の観光

その後、「道の駅あかいがわ」や、山中牧場、キロロリゾートなどを尋ねた。道の駅には野菜の直売所があり、農家の方が作った野菜を直接運んできてくれているので、野菜の鮮度が他とは違う。

村の産物を販売している山中牧場の牛乳を飲んでみると、味が濃厚で、甘くてクリーミー。めちゃくちゃおいしい・・・。北海道の牛乳は世界一美味しいと言っても過言ではない。

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↑道の駅「あかいがわ」の直売所 ※著者撮影

キロロリゾート…赤井川の観光を担うリゾート地。スキーなどのアウトドアが楽しめる。他に、カヤック、森林散策、アウトドアスポーツなど
キロロリゾートの本社が外国のため、インバウンドによる外国人の呼び込みから、それに対応できる外国人スタッフも増えることで村には外国人が増加している。

施設は多いわけではないが、それぞれが村の環境を活かし、工夫を凝らしながら営んでいる。

赤井川村の特色
カルデラ盆地の底に人が住んでいるという環境。カルデラ盆地が出来れば、水がたまり、湖が出来るのがよくあるケースだが赤井川村は溜まらなかった。これは全国的にもとても
珍しい。また地図上では都会の札幌・小樽の隣にこの村は存在する。札幌からここまで来るのに小樽を経由しなくては来れないことに少し疑問だったが、札幌と赤井川の間には山があるためという理由を聞いて納得。

農業
全国的な農家の減少という問題に対してどう対応することが正解なのか分からないが赤井川村では新規就農を募集するという形で農家の人を増やす活動を行っている。
・環境に負担をかけない有機農業(アスパラガスなど)

日本にとっての農業
東京には米が無い。農村の人たちが作った米が東京に届くから米が食べられる。もし農村の農家の人たちが農業を辞めたら東京中がパニックになってしまう。農業とは自分たちが生きていく為だけではなく、国全体の人々の食生活を担っている大きな責任を持つ。東京と農村は別物ではなく農業を通してつながっている。

 赤井川村は農業と観光の二つで大きく成り合っている。

この村にとって大切なこと
・この先の未来もずっと、ふるさとである赤井川村の持続
・人口を増やすことも大切だが、今、住んでいる村の人たちのことを第一に思い、皆で村を受け継いでいくこと。

フィールドワークの面白さ

フィールドワークとは、実際に現地に足を運んで調査すること。北海道に行くことが決定してから、研究テーマを決めて事前学習、その他色々な準備をして、ついに本番期間を迎えた。赤井川村役場さんに連絡をして、歓迎してもらうこととなった、一人で足を運び、初めてここまで本格的なフィールドワークをしてみたが、赤井川村の皆さんとの出会いもあり、自分の求めていたフィールドワークを経験することができた。
 赤井川村の特色、地域性、人々の雰囲気、たくさんのことを知った。村の人たちの地域に対する愛情と、情熱を感じ、人情と美しい景観に溢れた素晴らしい地域だと感じた。これはフィールドワークをやってみないと発見できなかったことだ。今回のフィールドワークは赤井川村の役場職員の皆さん、地域おこし協力隊の方、地域の方のご協力があっての成功であり、一人ではできなかった。ありがとうございました。








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