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マイナス金利がいよいよ解除🔓

先日、行われた日銀の金融政策決定会合にてマイナス金利政策の解除が決まりました。

金利と株価の関係は前回の記事を参照ください。

🔵そもそもマイナス金利とは何か

そもそもマイナスの状態とはどのような状態か。
お金を銀行に預けていて、利息が取られる状態です。

「あれ?でも預金金利は0.001%では?」
そうなんです。
私たちが銀行に預ける預金はマイナス金利が適用されていないのです。

では、どこに適用されているのか。
民間銀行と日本銀行のお金のやり取りで適用されています。
皆さんが普段、預けている民間銀行も自分のところにお金を全部置いているわけではなくて、日本銀行という国の銀行にお金を預けています。

その民間銀行が日本銀行に預ける時の金利がマイナスということです。
「日本銀行にお金を預けると、お金が逆に減るから積極的に企業にお金を貸して、経済を循環させてね」
というメッセージなのです。

そして、最近は日経平均は過去最高を突破、大企業でも賃上げが進んでいます。
「経済は戻ってきたな!」ということで金利を少しずつ上げていこうという動きが出てきています。

前回の記事でも触れましたが、金利を急激に上げると経済が冷え込むので、慎重に慎重にその判断をしています。
マイナス金利が適用されていた金利を「政策金利」と言います。

この政策金利が今回マイナス解除となったわけです。

🔵今後の影響は?

金利というと預金金利、住宅ローン金利、企業の貸し出し金利など色々ありますが、早速、銀行の預金金利は引き上げのニュースが出ていました。

Yahoo!ニュースより

銀行からすれば、日銀に預ける金利がマイナスではなくなったので、自分たちの資金を確保するためにも、お客さんからお金を銀行に預けてもらいたいということで預金金利上げに踏み切りました。
ちょっぴりですが、これは私たちにとって良いニュースですね。

住宅ローン金利(変動金利)や企業の貸し出し金利が上がっていくのかということですが、結論、すぐには上がらないと考えています。

顧客に貸し出しをするための金利は政策金利と別に定められています。(短期プライムレート略して、短プラ)
この短プラは実はマイナス金利が始まる前から動いていません。

ですので、これからの経済情勢を鑑み、徐々に変わっていくということになると思います。
今回の会合であったように、まだまだ金融緩和の姿勢は継続していく見込みですので、簡単には上がらないでしょう。

🔵今後の株価はどうなる?

続いて皆さんが気になるのは今後の株価がどうなるのかということでしょう。
金利の話題が出てきたら、まずは為替の動きを見る癖をつけてください。

為替が円安=日本株は上昇
が基本です。

先週末には日銀がマイナス金利を解除するという予測はすでに出ていました。
マイナス金利が解除されるということは日本の金利が上昇することになるので、普通は円が買われ、ドルが売られます。
つまり、円高ドル安に動きます。

ですが、逆に円安に戻っていきました。

SBI証券より

これを見て、私は「マイナス金利解除の発表があっても株は下がらないな」と思いました。
実際にこの記事を書いている時点で、為替は150円まで円安が進みました。

日経平均も4万円に復帰し、今後も株式市場にとっては追い風となります。
それだけマイナス金利の解除は小さな一歩に過ぎなかったということです。

今後の焦点は今堅調な企業業績がどうなるかというところです。
ですが、次の決算シーズンまで時間があります。

ということを踏まえて、3月〜4月はヨコヨコの展開、または若干の調整が入るのではと考えています。
その調整が一つの狙い目になると考えています。

🔵それぞれの投資判断は…
あくまで一予想ですので、参考程度に見てください。

日本株、米国株はアメリカの金利の動きに左右されるでしょう。
・金利下落がいつからなのか
・今年何回の下落を市場が織り込むか

長期目線では依然として買い姿勢で大丈夫です。

債券、一時払保険は金利下落が予定より遅いので、まだここ数年ではかなり良い環境です。

それぞれの金融商品をどう配分するかは
・人生設計
・リスク許容度(性格)
・資産状況
によって異なります。

この辺りを踏まえて、投資判断を考えていきましょう。

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