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HELLO: THE APPLE MAC @ 40

昨年の今頃、APPLE LISAについての記事を書いたのですが、早いもので先日Macも発売から40年を迎えることになりました。

Apple LISA が40歳

シリコンバレーにあるコンピュータ歴史博物館では、”HELLO: THE APPLE MAC @ 40”と銘打って2/25まで特別展をやっているようです(気軽に行けませんけど)。

HELLO: THE APPLE MAC @ 40 - CHM

1984年という年は有名な小説のタイトルにもなっている年で、これを下敷きにした製品発表でのプロモーションは衝撃的なものでした。

4K Restoration: 1984 Super Bowl APPLE MACINTOSH Ad by Ridley Scott

もちろんMac自身は、このプロモーション以上の衝撃的なパソコンでした。前年に発売されたLisaは、価格もワンランク上の、いわゆるオフコンのレンジでしたし、少しばかり手に届かない世界でした。それに対し初代Macintoshのお値段はディスプレイもフロッピーも内蔵した上で2,500ドル程度と買いたくなってしまう価格です。それに何と言ってもデザインがカワイイのです。

AppleのMac、40周年 「誕生ですべてを変えた」とクックCEO

今でこそ誰でも知っているようなMacですが、登場したときにはまだまだオモチャ扱いの人も多く、ゲームには向きませんでしたし、ロクなアプリも無くてパソコンとして使えるのかとGUIに懐疑的な人も多くいた記憶があります。

Macintosh発売40周年 コンピューターは一般家庭のリビングルームへやって来た

この時点ではまだ日本語なんてフォントすらありませんでしたし、PSプリンタが登場したのも翌年です。日本ではMSXもDOSをリリースし、NECは9801Fが人気を博していて、GUIの世界に近づこうとPC100が注目されていた頃です。OSもMS-DOSのV2が前年に日本語に対応した頃で、まだROMにBASICを積んでいないPCはパソコンにあらずという時代です。ようやくフロッピーも普及し始め、日本語(漢字)が使えるようになり、多くのビジネスソフトも登場しましたが、まだ機種ごとの対応が必要でした。

こんな時代に登場したMACは、インパクトこそ強かったのですが、その将来が約束されていたわけではありませんでした。

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そんな中、日本でもまともに使えるようにすべく、日本総代理店の座を東レから引き継いだキヤノン販売が奮闘し、アップル社の対応を待たずに、日本語対応に必要なソフトを揃え、1年ほど後のバージョンアップされたMacでは日本語を使えるようにしてしまいました。

Apple日本上陸におけるキヤノン販売の英断を考察する

Macintosh 512K

今でこそ、最初から国際対応としていろいろな言語に対応しているのが当たり前ですが、当時はそれぞれの国で頑張らないと、米国本社はそこまで面倒を見てくれないのが当たり前でした。こうして日本でもMacを良く見かけるようになっていきました。

最後に若きスティーブのスピーチで時代を偲んでください

スティーブ・ジョブズ 初代Mac「1984」スピーチ

ヘッダ画像は、2018年にコンピュータ歴史博物館を訪れた時に撮ったMacとLisa。

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