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Apple LISA が40歳

去る1月19日は、AppleがはじめてのGUIベースのPCとしてリリースしたLisaの誕生日でした。今年で40歳になるんですね。これを記念して、あのコンピュータ歴史博物館では、記念イベントを開催し、そのソースコードの配布を始めたようです。

コンピュータ歴史博物館、Apple Lisaのソースコードを公開〜発売40周年記念

HAPPY 40TH BIRTHDAY LISA!

Lisaは触ったくらいで、実際にイジったことは無いのですが、アプリケーションを使うもので、プログラムを作るには大変すぎて、さほど興味を持てませんでした。アプリケーションを使うのであれば、日本語をまったく使えないのは致命的で、さらにアルファベットだけであるのに関わらず、全体的にモサッとした動作で、キビキビと動かなかったのは残念でした。

ただGUIの時代になると、コードだけではなくていろいろなリソース(アイコンであるとかメニューであるとか)も用意しないといけないのは厳しいな、と、来るべきGUIの時代の苦労を予見させてくれたのは確かです。

GUIの作り方を覚えたのはMacの時代になってからで、Lisaの時代にどのように実装されていたのかはわかりませんが、QuickDRAWを読んだ時の事を思い出すと、きっとそれなりにマニアックなものだったんだとは思います。良くもまあハードウェアの支援なしに68000だけでゴリゴリと画面を作っていたものだとは思います。

コンピュータ歴史博物館に展示されていたMacとLisa。

結局、MacでGUIを覚え、X-Window をいじり、Windowsにたどり着いたのですが、初期のお仕事で自前のGUIを作ったことがあって、GUIということはイベント駆動型プログラミングが必須であることが良くわかりました。これをC言語で実装したので構造体に関数ポインタが入っているような実に読みにくいものになった覚えがあります。まだC++が無かったので、仕方がなかったのですが、この経験がWindowsなどを覚えるのに役に立ちました。

今となっては、もうCUIなんてコードを書くときであるとか、システムをメンテナンスするときにしか使わないもので、GUI全盛ですから、そういう意味ではLisaは偉大だったんだと思います。

そうそう、ハードウェアの情報も必要になりますよね。

Apple Lisaを調べて見た

Lisa (コンピュータ)

コンピュータ歴史博物館については、以下の記事でも紹介しています。

コンピュータ歴史博物館

コンピュータ歴史博物館(続き)

2023.1.23 追記

GIGAZINE にも記事が出ました。

1983年発売で現代のOSにも存在する先進的機能を搭載していたAppleの歴史的16ビットマシン「Lisa」のソースコードがダウンロード可能に


ヘッダ画像は、以下のページより
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Apple_Lisa.jpg?uselang=ja

この画像はクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植によるライセンスで保護されています。https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/

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