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PC(サーバ)のネーミング

PCがLANで接続されていたり、NASなどのサーバを立てたりすれば、識別するためにPCに名前をつけなければなりません。WindowsもMacもインストール時に入力するユーザ名から無理やりな名前を自動的に付けてくれますので、識別は出来るのですが、わかりやすいものではありません。サーバであれば目的に合わせた名前を付けたりもするのですが、一つのサーバで複数の役割を担ったり、同じ役割のサーバが複数あったりすると、その方法も破綻します。

思い出せばPCに名前を付け始めたのは、LAN接続をはじめてYP(イエローページ)と呼ばれていたNIS(ネットワーク・インフォメーション・サービス)を導入したときだったと思います。インターネット(当時はjunet)に接続すると各種サーバのホスト名が、何らかの形で使われるようになったので、他の会社ではどんな名前が付けられているのかがバレるようになってしまいました。

古くから接続していた某洗剤で有名な会社などでは、商品名がホストに付けられており、何だかメールがとてもキレイになっているように思えたものです。他には、役所などは組織構造が丸わかりの規則的な名前であるとか、備品番号なの?という機械的な名前なども見受けられました。大学などでは偉人の名前だったり、アイドルの名前なんかを使っているようなところもあった気がします。

私が働いていた会社では、社長の趣味でディズニーキャラクターの名前でした。ゲートウェイにあたるサーバの名前はもちろん最も有名なネズミの名前です。ディズニーにはとても多くのキャラがいるので、会社が成長してPCが増えてきても大丈夫だったのですが、とある会社では惑星の名前を使ってしまい、早々に名前が尽きて仕方がないので衛星の名前まで使い出したのですが、今度はどうしても綴りが出てこない名前を使う羽目になったようです。

名前を付けるときに大事なことは、もちろんユニークであることで、綴りが似ている名前を使うと事故を起こします。また間違いやすい綴りも避けたほうが良く、末尾が er なのか or なのかをいつも間違える名前を付けてしまった時は、諦めてエリアスを付けてどちらでも良くしてしまった覚えがあります。もちろん短めの方が打つのは楽なのですが、間違えないためには長いほうが良いと主張する人もいました。

そういう中で自分のマシンにも名前を付けるようになったのですが、私はペンギンの名前を付けていました。基本的には種の名前なのですが、そもそも18種類しかないので、キャラクターの名前を使うこともありました。これだけあれば大丈夫だろうと思っていたのですが、時間が経過してPCを入れ替えるたびに新しい名前を付けていたら、さすがに使い尽くしてしまい、もう引退した名前は再利用しようということで3代目アデリーみたいなことになっていました。

その後、他所からサーバを預かるようなこともあり、その場合は名前を変えられないので、統一性が無くなってしまったので、ペンギンで揃えるのはやめてしまいました。今度は、どういう訳かケロロ軍曹のキャラクター名を使い始めました。これにも飽きてクライアントに関しては、見た目でわかるような筐体の色であったり、製造メーカーの名前とかで間に合わすようになり、今に至ります。もっとも最近はセキュリティの都合でクライアント間で直接、何かを共有することもなく、共有が必要な時はサーバを経由するかクラウドサービスを使うようになったので、サーバだけしっかり名前をつければ充分になっています。

ネットワーク上の名前に関しては、あまり意味を持たせても仕方がなく、サービスに応じたエリアスを付ければ、リプレイスの際にも混乱が少ないなと思うようになりました。物理的なサーバは、そんなに増えたり減ったりするものではないのですが、開発で使う仮想マシン名なんかは、急に古いサーバが動いたりレプリケーションされるので、注意しないと名前が被ったりするので気をつけないといけません。

不思議なもので名前を付けると急に親しみが湧くなんて言うこともあるようで、引退するときにはペットと別れるような寂しさに襲われるときもあります。皆さんは名前を付けていますか?付けるとしたらどんな名前を使っていますか?

ヘッダ画像は、いらすとや さんより、https://www.irasutoya.com/2017/01/blog-post_891.html


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