アンモフライト活動休止してから何してた?〜ジストニア克服までの道のり2〜

どうも。シゲです。

アンモフライト活動休止してから何してた?
〜ジストニア克服までの道のり2〜

これから私がどのようにジストニアを克服して行ったかを詳細に記録するべく文章を書いていたらダラダラと長くなってしまいましたw

今回は、「ジストニア治療開始〜改善」までの経緯を書き留めました。

今回記事を書くにあたり、広告や案件等といったものは一切ございません。
全て自分の実体験を元に同じく悩みをもつ方々へ有益な情報になること願っております。
どうか一人でも多くの方がこの症状を乗り越えられますように。
全てオープンに記します。



ジストニアの症状やこれまでの経緯

自分は9年前までドラマーとして活動しておりました。
その活動の中で「右足の違和感」から始まりやがてそれが「全身の硬直」
となっていきました。
どんな症状だったかや当時の思いは前回の記事にまとめてありますので、
気になる方はそちらを是非ご覧ください。

https://note.com/kazushige_drums/n/n4eab1b148a7d

ジストニアとは

まずジストニアについて調べて見ました。
「ジストニア」とは..
「ジストニアの治療 ジストニアは本人が意識しないのに筋肉が勝手に収縮してしまう病気」とのことです。
主な症状としては「目瞼けいれん」「首や肩が傾いてしまう」「手が曲がってしまう」等々。
重度の場合は日常生活にも影響があり、難病指定を受けている病とのことでした。
私の場合は、日常生活を送る上では問題なくドラムを演奏する時だけに症状が出ました。

フォーカルジストニアとは

私が該当するのはどうやら「フォーカルジストニア」というものでした。
「フォーカルジストニア」とは…
フォーカルジストニア局所性ジストニアとも呼ばれ、いつもできていた動きが突然出来なり、その後も日常生活では問題ないのにある状況においてその動きだけが出来なくなってしまう状態を指すようです。
つまりドラムを演奏する時だけに発症していたので、
症状としては「ジストニア」ではなく「フォーカルジストニア」だった事になります。
そしてフォーカルジストニの自身の経験で確信することがもう一つありまして、それは「ごくごく稀に症状が嘘だったかのように治る日がある」とのことです。たまに元に戻るというのがこの症状を混乱させることになります。

有効な治療法がない

自分がフォーカルジストニアだという事を確信したのは音楽活動を休止した後のことでした。
その当時は有効な治療法がなくまだまだ、「フォーカルジストニア」と言う
言葉も広まってない頃でした。
ただ、またいつか絶好調だった時のように叩けるようになる。
そう自分に言い聞かせて、毎日を過ごしておりました。

ドラマーの結婚式での出会い

サラリーマンになり7年目の時に、かつてバンド活動をしていた時の同期であり現役ドラマーより結婚式のお誘いをいただきました。

この結婚式がこれからの自分の人生に大きな転換期を迎える事になります。

自分が音楽から距離を置いているのにも関わらず、親友として誘ってくれた、現役ドラマーの親友には今でも心から感謝してます。

式後の披露宴会場でのこと。
席に着くと、自分のテーブルは全員現役のプロドラマーでしたw(もちろん初対面の方々でした)
むっちゃ恐縮です。w
話は終始ドラムの話ばかりで、それはバンド時代の打ち上げを彷彿とさせる盛り上がりでした笑(バンド打ち上げあるあるで気づいたらドラマーだけ集まってる光景と同じ)

そんな中同じテーブルのとあるプロドラマーの方が自分の話を真剣に聞いてくださいました。

(現役プロドラマーAさん)
「今はドラム叩かれてるのですか?」

(私)
「体が動かなりドラムをお休みしてまおりまして…」

この何気ない言葉を聞き逃さず

(現役プロドラマーAさん)
「それってフォーカルジストニアですよね?」
「もしかしたら私の知人なら治せるかもしれません」
「私の知人はボーカリストで自力でフォーカルジストニを治した事があるようです」
「現在はボイストレーナーとフォーカルジストニアのクリックを運営しています」
「よければ紹介させていただきます。」

正直その話を聞いた瞬間迷いがありました。
怪しい話かそうでないかではなく、
サラリーマンとして別の道を歩んでいる年数がだいぶ経過しており、
今更、治療して意味があるのか…そんな自問自答がありました。
でも「治して悪いことはないだろう」
そして「もう一度思い通りにドラムが叩けるのなら」と思い
連絡先を交換し、紹介していただく運びとなりました。

RevocalCoaching(代表 山森隼人さん)+AMRIC(代表 山口眞二郎先生)との出会い

プロドラマーAさんよりご紹介いただいた方は
「RevocalCoaching」代表の山森隼人さんでした。(以下隼人さんとさせていただきます。)
隼人さん本人へ今回記事にすること快諾いただき下記の通り紹介させていただきます。

https://www.vocalcoaching.jp/

初めてお会いしたのが、コロナ禍だった為顔合わせはオンラインで行いました。
お話しをお聞きすると、
隼人さんは現在、東京某所にてボイストレーナーの講師をしながら、
自身の音楽活動(DuelJewelボーカル)に専念しておられるとの事でした。
そして隼人さんご自身もフォーカルジストニア(発声障害)を発症してしまい一度バンド活動を休止された経験があるとのこと。
バンド活動休止中に「声を戻したい」という一心から、フォーカルジストニアを自力で克服。
その経験から、フォーカルジストニアや発声障害の研究に専念。
実体験を元に専門医や医学博士スポーツトレーナー等の様々分野からご意見を集め自身のフォーカルジストニアの原因と改善アプローチを研究。
その結果、フォーカルジストニア+発声障害を改善するメソッド確立。
同時にflumpoolの山村隆太さんの「歌唱時機能性発声障害」のサポートを行い完全復活導いた事で「フォーカルジストニア」+「発声障害」の分野で名前が広がったとのことでした。

特に「フォーカルジストニア」の分野では、医学博士である「山口眞二郎先生」(以下 山口先生)と協力しながら治療を行なっているとのことでした。

治療を開始して分かったジストニアの原因

隼人さん+山口先生のカウンセリングと治療を受けて私のフォーカルジストニアになった原因がわかりました。
その理由は下記要因が重なったことによる症状ということがわかりました。

原因その1【右足の内側側副靱帯損傷】

まず触診で「右膝の内側の靱帯切れてますよ」と言われました。
これには正直私もびっくりです。
これまで大きな怪我をした記憶もなかったので「嘘だろ」と最初は疑ってしまいました。ただ体が成長期に差し掛かる前に切れるとそんなに痛くないとのことでした。
思い返してみると、子供の頃は自転車に乗って無茶苦茶な遊びをしてすっ転んだりしていたので、どこかで靱帯を切っていたのかもしれません。
内側側副靱帯が損傷すると、膝のお皿につながるいくつもの筋肉の内、強い筋肉に引っ張られ、お皿の位置が若干ズレてしまい特定の動きにロックがかかってしまうとのことです。

原因その2【盲腸手術の後遺症による右足血行不良】

こちらも触診にてすぐに分かったことでした。
「右下腹部で手術をした事はありますか?」山口先生より尋ねられました。
高校生の頃に、虫垂炎を患ってしまい内視鏡手術にて盲腸を摘出した経験がありました。盲腸を摘出した後メスで切った筋肉が繋がった際に毛細血管がシコリになってしまい、右足が血行不良を起こしているとのことでした。
これがどういうことかと言うと、特定の筋肉に血液が少量しか届かずに結果右足の下記で説明する筋力が不足することになります。

原因その3【全脛骨筋力の低下】

右足の血行不良により筋肉に十分な血液が届かずに全脛骨筋(スネの筋肉)が極端に衰えているとのことでした。
これにより、バスドラムを踏む際に反射的に足を上げることができない状態だったとのことです。

【原因のまとめ】 →  【結果】

これまでの三つの原因を簡単にまとめると、、、
右足の内側の靱帯が切れてお皿の位置が若干ずれていた。
お皿の位置がズレると特定の動作にて膝下がロックされてしまう。
さらに盲腸摘出の手術により、右足の血の巡りが悪くなり、スネまわりの筋肉が衰えていた。(医師の腕が良い悪い関係なく傷口が回復した後の問題)
結果、素早い動作が必要とされる足の動きに障害がでたと言う結果でした。
特に足を引き上げる力が貧弱になっていたようです。
ともあれこれらの原因は普段生活している上で全く問題のない事で、
自覚症状もありませんでした。

どうやって治したのか?

自分は医療の専門課ではない為、あくまで自分が解釈できる範囲で説明させていただきます。
(※下記文章は実際より医学的な言語で説明いただきました。)

原因がわかってから改善するまでは本当にあっという間でした。

まずは、右下腹部のシコリになった部分を痛い位に指圧する。
これを毎日行いました。
これにより、血流が良くなり右下腹部のシコリが徐々になくなっていくとのことです。さらに右足の血行が改善されるとのこと。

次に弱ったスネのまわりの筋トレを実施。
これも、同じく毎日。
血流を良くして衰えてしまった筋肉を鍛える作業です。
足を素早く蹴り上げる動作が可能になるとのことです。

最後に膝のお皿 位置の微調整
膝内側の靱帯が切れてしまっていることにより、強い筋肉に膝のお皿が引っ張られている状態にあるもに対して、対照的に膝まわりの弱い筋肉を鍛えました。さらにストレッチ等も取り入れ筋肉に柔軟性を持たせました。
これも毎日実施。
そうすことにより膝のお皿が正規の位置に戻り膝下がロックする症状が改善いたしました。

完治までの時間は?

私はこれらのトレーニングを約1ヶ月続け、1.5ヶ月目には7割復活いたしました。
この7割という感覚は完治ではないものの、フォーカルジストニアを0状態とするならば、明らかに改善した結果と思いました。
足の動きの違和感から始まり、それが全身のバランス崩していた為、
よくなってからは、ドラムセットに座った感覚で「これは治る」と確信いたしました。
そこから、現在に至るまで気づけばトレーニングをしドラムを叩いて確かめるそんな日々が続きました。1年かからない位にはほぼ完治と言っても良い状態まで持っていく事ができました。

※どうしても靱帯を損傷してしまっている以上、膝付近に違和感を感じたり、
まだ特定の動作に工夫が必要な事はあります。
その為、1年半の期間に3回程状態を確かめてさらにアップデートをしていったイメージです。

私なりにフォーカルジストニアについて改めて考える

昨今フォーカルジストニアは有効な治療法がないと言われてきました。
ただ自分がこの症状を発症して治療を行い改善したということは紛れもない事実です。ここでほぼ完治と曖昧な表現をしているのは、上記トレーニングを継続していないとまた症状が発症するリスクがある為です。

どうしても年齢を重ねる毎に体は衰えていきます。
またどこかで筋肉の老化で不調が出る可能性はゼロではありません。
しかしこれは、フォーカルジストニに限った事ではないと考えております。
楽器を演奏する上で自分の体の状況を理解し、最適なトレーニングを継続することにより常に高いパフォーマンスを発揮できる状態にする事が大事だと感じました。

結論

結論フォーカルジストニアとの症状は人それぞだと思います。
また現状私は、下記の通りに分類されるのではないかと考えます。

フォーカルジストニアの原因(2パターン)
※あくまで個人の考えなので参考までに…

1.神経伝達機能のエラー
→長期間反復練習をすることによる神経伝達機能に負荷がかかりエラーが起きている説

2.フィジカル面でのエラー
→筋力低下・怪我等の要因が多数ありそれぞれが症状の原因となっている。
私はこの説が最も多いのではないかと思います。日常生活では問題なく動く足がドラム演奏時のみ動かないというのは、神経伝達機能のエラーとは考えにくと思います。
実際に治療を始めそれぞれ紹介しましたトレーニングで私は結果が出ました。

最後に

長くなりましたが、私のこの経験が一人でも多くの回復のきっかけになることを願っております。
有効な治療法がないとされている症状でまだまだ謎な部分が多いですが、
ほぼ完治まで持っていく方法があるという事実を共有できればと思います。
ここまで質問等あればメッセージやコメントをいただければ幸いです。
※医学的なアドバイスはできませんが、これまでの治療した内容や経緯等はお答えできる範囲で回答させていただきます。

以上!

【アンモフライト活動休止してから何してた?〜ジストニア克服までの道のり〜】はこれにて完結です!

またこれからもドラマーとして精進してまいりますのでお知らせ等あれば、
こちらに記していきます。

では、皆様良き音楽ライフをお過ごしください!

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