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【しのびごと】ジャンプ新連載3つとも面白い!&ポジティブ発信のススメ【魔男のイチ・HAKUTAKU白卓】

新連載3つについて軽く語っているうちに、ポジティブに発信するっていいよな〜と思ったので、前半で3作品の雑感を、後半はポジティブ発信についての話をします。

ジャンプ新連載

少しジャンプを離れている間に、ジャンプ掲載漫画の顔ぶれも変わりました。
HUNTER×HUNTER再開に合わせて購読を再開したところ、ちょうど3作品の連載が始まっており、どれもすごく面白かったので軽く語ります。
数字は単に連載が始まった順。
どれも同じくらい好きです。

①魔男のイチ

◆あらすじ
女性しか魔力を持たない世界で、主人公の狩人少年イチが魔力を持ってしまい、世界で唯一の「男の魔女」(かつ最強威力魔法所持)になってしまう。
いわば「狩る」ことで魔法が手に入る世界で、魔女デスカラスと共にイチは何を目指すのか。

◆雑感
ファンタジーが好きなんです
現実世界をベースに特別な能力や設定が加わったものも面白いですが、世界観自体が違う舞台で繰り広げられるストーリーにしかない魅力があると思っています。
「その世界に何があるのか」がそもそもわからないからこそ、無限の可能性がある。
その分扱いが難しいともいえますが。
すごく大きな風呂敷を広げていて、世界観を丁寧に見せてくれようとしているのでわくわくしながら読んでます。

フィジカル特化の狩人主人公が
取得したての魔法で最強魔女を驚かせる

第1話のこの2枚の展開は、懐かしさすら感じる王道でニヤリとさせられました。
1話にしてキャラ崩壊させられた深淵の魔女デスカラスのデザイン(ここではデフォルメされてますが美人さんです。)といい、「正面から試練に打ち勝って自分のものにする」という魔法の基本設定に、狩人としてのスキルをベースに立ち向かうイチのスタンスといい、楽しみな要素の多い漫画です。

②しのびごと

◆あらすじ
コミュ障だが忍者として超エリートの主人公ヨダカが、立場を隠して要人の向日アオイを守るために学校に潜入。
潜入先では他の忍者が立場を隠してアオイに近づき、ヨダカは離れて任務に就くはずがアオイと仲良くなってしまったヨダカは…?

◆雑感
キャラの見せ場で、過度に広い範囲の読者層に配慮していないところに非常に好感を持ちました。
粗探しをさせない丁寧な作劇に面白さがあるのはもちろんなんですが、せっかくなら漫画ではとにかく作者の持ち味の部分を読みたい。
全コマに「この漫画の面白いところをぶつける!」って気概を感じます。

陰キャでも決めるときは決める
3話にしてキマってる仲間に怒られる。陰キャだから。

キャラがかわいくてかっこいい。
常に漫才していて、細かな台詞も面白い。
キャラ同士のかけ合いを徹底的に押し出し、ここ!という見せ場では動きのあるシーンに合わせてキャラの魅力をがっつりと見せる。
ギャグとアクションシーンの緩急で、ドタバタ学園コメディを基調としているのに緊張感も適度にある。
3話にしてこの漫画の基盤は完全に確立されていると思います

③HAKUTAKU 白卓

◆あらすじ
何かと雑用を押し付けられがちだが、それをゲームとして楽しめるメンタリティの持ち主日隈橙(ひくまだいだい)と、ゲーム作りの虜になったものの「面白いもの」を作る才能がない能登來暇(のとらいか)の、バディもののゲーム制作漫画。

◆雑感
「成果物が評価される」瞬間の快感と、「ゲーム作り」という現代人なら興味を持たずにはいられないテーマの組み合わせ。
最近個人的に、仕事で才能の掛け合わせによる奇跡を目の当たりにすることが続いたので、別方面の才能を持つこの2人の掛け算がゲーム作りに対してどんな答えを出すのか楽しみです。

ゲームのように的確にこなすパシリ業務
できないなら分担すればいい

2人の取組に対する友人の反応は様々ですが、ネガティブな反応にもダメージを受けすぎない日隈(でも常識的なダメージは受ける)と、目標以外は気にかけない(でも気遣いはちゃんとできる)來暇のドライな関係は2話目にして読んでいて心地が良いです。

そして、「たかだか向いてねぇってだけで やめてられるか」という台詞は、現代のテーマの一つだと思うのです。
もちろん、似た台詞やシチュエーション自体はは別の漫画でも度々出てますけどね。
可能性だけは無限にある現代。
向いてなくてすら、それを達成する手段はあるかもしれない。
困難なその道を進むエネルギーは「好き」だからこそ生まれる。
このテーマを、ジャンプで、才能が物を言うと思われがちなクリエイターの世界を舞台に扱う物語がどう着地するのか、楽しみです。

ポジティブ発信のススメ

さて、ここからは自分の発信スタンスの話です。
上記3作品の紹介でもわかる通り、発信、特にnoteで記事を書く時には、とにかくポジティブな表現を心がけています。

理由は主に2つ。
一つは、それが応援のためだから
もう一つは、他者にネガティブな言葉を伝えるのは超高等テクニックだからです。
それぞれ少しだけ詳しく語ります。
ポジティブ表現をオススメまでする理由はその後で。

応援にネガティブワードは不要

自分のほとんどの記事は、作品や活動を考察・賞賛することで応援するために、そして同じファンと感情を共有するために書いています。
いわゆる推し活です。

推し活に一定の(布教したいなら超高程度の)客観性は必要ですが、それでもネガティブな言葉は必要ないと思うのです。

ネガティブな言葉など、何をしてても、何の落ち度がなくてもぶつけられてしまう昨今、ファンの自分が「好き」を伝える場合には100%の肯定だけを乗せたい。
作者や活動者が万一自分の記事を読んだ時、一切のマイナス感情を持たないで済む、安心して読めるものにしたい。
世間にどんなコメントが流れているかは関係なく、「自分は」ここがいいと思った、ここが好きだったということを伝えたい。

そして、「こうするべきだった」という言葉もネガティブワードに含まれると考えていまです。
自分が推す作者は、活動者は、自分が思いつくような改善点は絶対に、絶対に検討しています。
自分ごときが「すべき」なんて言うのは失礼以外の何ものでもないと思うのです。

どうしても引っかかる部分があったとすれば、「『自分は』ここが気になった」と主語を最小限にして言葉も選ぶ。
基本的にはそれも発信しませんが。

本人や、同じ「好き」を共有する人が読んだ時に、ほんの少しでもプラスの感情を持ってもらえる発信にしたい。
これが、ポジティブな表現を心がけている理由の1つ目です。

ネガティブワードは超高等テクニック

これは、推し記事に限らず、発信活動全般のスタンスについての話です。

日常生活において、対面で
「あなたが嫌い」
「あなたは能力が低い」

と伝える人は基本的にはいません。

ビジネスや友人関係の場において、改善を求めるためにそれらのネガティブワードを伝えなければならない時、その言葉選びには熟慮に熟慮を重ねるはずです。

相手を傷つけないために。
でも、それ以上に自分を守るために。

人間関係が壊れた時に自分が被るデメリットを思えば他者への批判など、おいそれとはできません。
人間関係を崩さず、しかも改善の目的を達成するというのは、超高等テクニックなのです。

ネット上のネガティブワードにも、活用にこの高等テクニックが求められるということは同じはずです。
ネットはそもそもリアルの一部であり、画面の向こうには生身の人間がいるのですから。
ネガティブな言葉に誰かを傷つけるリスクがあることは同じ。
ネガティブを発信をするなという話ではなく、その人が知り合いであり、その人が目の前にいても伝えられる言葉で発信すればいい。

これを「窮屈だ」と感じるのは、私は間違いだと思います。
自分のストレス解消のために目の前の人間を殴ることが許されないのに、ネットでの口撃が許される道理がない。
「ネットでの口撃でストレスを解消できる」なんてのはたちの悪い幻想です。
その口撃で、長期的には自分のストレスは増加する。
正当に批判したいなら、ちゃんと熟慮を重ねたフレーズですれば誰も傷つかない。

私は、この高等テクニックを使いこなすほど人間として成熟していません。
だから、ネガティブワードを発する事自体をしないように心がけています。
(でもXだとギリギリネガティブ判定のことくらいは言っちゃってるかも。自省しなければ。)

本題・ポジティブ発信のススメ

さて、ここまでは「ネガティブ発言をしない理由」という方向から語りましたが、「ポジティブ発信をした方がいい」という理由もしっかりあります。

何かを褒めると、その物事のことをもっと好きになります。
発信するために、改めて作品や動画を見直した結果、新たな魅力を発見するという作業からは大量の脳汁が分泌されます。
魔々勇々の小さいコマに込められた意味に気づいた時、ルイ姉のプレイスタイルの意図に気づいた時、「趣味に没頭するって楽しいなあ」と心から思いました。

そして、自分がどうしてそれを好きなのかを分析することで、物事の魅力を見抜く目が養われます。
養われた目を通した世界は、以前より輝いて見えるのです。
色々なコンテンツ全てが魅力的に見えるようになる。
素通りしていた作品、活動の面白さがわかるようになる。

魔々勇々、ガッシュ、ハンター、鷹嶺ルイさん。
いずれにも、記事を書かなければ発見できなかった魅力がたくさんありました。

ポジティブを徹底したからこそ、発信を通して人生を楽しむ能力が磨かれたと思っています。
自分のスタンスの問題ではあるものの、こう考える人が増えれば増えるほど、自分が目にするものにポジティブなものが増えるので、このスタンスを共有できる人が増えるといいなあと心から思います。
ポジティブ発信、オススメです。

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