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熊野古道伊勢路を歩くday2#3

伊勢自動車道の高架をくぐり進むといよいよ本当の峠が始まる。
熊野古道伊勢路。伊勢から熊野へ向かうと一つ目の峠道で多気町野中の成川から相鹿瀬を結ぶ道だ。
数多くの峠が存在する熊野古道の中でも指折りの歩きやすさを誇る峠道だ。

高架をくぐるとすぐに女鬼峠の看板がある。色々なスタート地点があるが、これも一つのスタート地点なのだろう。

女鬼峠成川側


ここは成川側と言い、ここから相鹿瀬側へ進む峠道だ。標高150mと低い峠道だ。

看板から峠道を進むと、一気に道の様子が変わってきた。

今まで伊勢神宮から歩いてきた道は、きちんと舗装されていた道を歩いてきた。もちろん古いアスファルトが傷んでできたデコボコ道や歩道や車道の段差はあった。とは言え、ちゃんとした舗装された道路だ。けど、ここからは未舗装の道に変わった。

未舗装の山道に入った


土の感触を厚めの靴底から感じながら歩みを進めた。

木々に囲まれた九十九折りの山道を登ると、今までの風が嘘のように穏やかに感じるように変わった。
細い木々や木のてっぺんの枝は小刻みに揺れているから、風が止んだわけではない。木々が風を和らげてくれている。気持ち良さがMAXだ。

女鬼峠最初の名所が、「荷車の轍跡」だ。
硬い岩道にくっきりと轍が残っている。

くっきりと轍跡が残る


きっと何百何千もの荷車がここを行き来したのだろう。意外にも細めの轍にロマンを感じながら、次の名所が「水飲み場跡」だ。水飲み場と言っても今はどこにも水っ気はない。

水飲み場跡


これも繰り返される月日の中で変わったモノの一つなのだろう。
水飲み場跡を過ぎると、少し開けた場所に出てくる。ここが、「茶屋跡」になる。
今は何もないが、昔の人はここの茶屋を楽しみに峠を越えていたのだろう。

茶屋跡


僕も昔の人を習いここで休憩しようかとも思ったが、折角なのですぐ先にある展望台まで進もうと思った。

茶屋後から展望台まではちょっとした登山道の様な道を進む。国束山への登山道と交わる場所を左手に進み展望台へ進む。

国束山への分かれ道


松阪市にある堀坂山の登山道に比べると物足りないくらいの山道だが、女鬼峠前後の道のりを考えるとちょうど良い。
展望台へ行けば少し休憩しよう。
きっと、宮川を望む景観が心と身体を癒してくれるだろう。そう思いながら、展望台を目指した。

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