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「よい幸せ」と「悪い幸せ」
幸せやウエルビーイングに関する関心が高まっている。学問的にも、1998年に開始されたポジティブ心理学のムーブメントが拡がり、研究が拡大している。
ところが従来の研究には、大きな限界がある。従来ほとんどの幸せに関する解析では、幸せの質問紙調査を個人単位で行い、そのデータを集計し、統計学を使って解析してきた。例えば1000人に「今週幸せだった日はどれだけありましたか」という質問を行い、この主観的な幸せ度と個人ごとの様々な特徴との関係を統計的に解析するのである(サンプル数N=1000のデータ解析になる)。
ところが、この方法には決定的な問題がある。
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