X-E3
フィルムカメラが終わったので、次はデジタルカメラ。といってもそろそろ終わりが見えてきました。
今使っているのはフジのX-E3。好きな写真家さんが首からぶらさげていたからだ。お話を聞くとファインダーが真ん中だと鼻に当たってしまうけど、左側にあると当たらないから楽なんだよねーとのことだった。実際に、お店で持ってみたら確かに楽でナチュラと同じように撮れるなあと思った。画素数やカメラの機能で選ぶならば、さらに上のグレードもあるけれど、普段から持ち歩くのに適しているのはこちらかなと思った。大は小を兼ねるというけれど、小は使い所をきっちり決めれば一点突破の力がある。
スマホで撮って、アプリで加工するようにデジカメでも加工(RAW現像)をすることがある。きちんとカメラ設定して撮ったものをいじらずに出来るのもかっこいいけれど、自分は後で撮った時のことを思い出しながら現像をするのが好きだったりする。自分こんなの撮ってたのかすげえ!もあるし、こんなのを撮ってたのか何だこれ!もある。iphoneかざしてないけれど、嬉しさも悲しさも最大4倍。
現像ソフトを使い始めた頃に人物の写真はハイライトとシャドウと明瞭度をこの値にするといい!というのを見て、ハンコで押すかのようにそのレシピを信じて現像していた。そしてさらに本を読んで知識が増えて、出来ることが増えていくと、現像に関して迷いが生じた。真似すれば綺麗な感じにはなるけれど、自分はどうしてこういう現像をしているのか。
そんな時に写真教室の先生からは、「自分が見た景色を再現するように現像するのはいいけれど、そう見えていないのにモノクロとかにするのはあまり良くない。」と言われた。どきりとした。友人のライブを撮らせてもらうことがあるけれど、意味もなくモノクロにしてこれ良くね?と友人に渡していた事があった。見た景色を再現・補強するために現像をしたわけではなく、撮った写真があってそれに合うフィルターを選んでいたのだなあと気がついた。
(1枚目はそのままで、2枚目は現像してます。どちらがお好きですか?)
そしてある時、別の方からは現像は写真を自分の側に引き寄せるためにやるんだと教わった。自分の見え方やイメージに写真を引き寄せる。見た感じを再現するとはちょっと異なる考え方。
それまで自分がやってきた現像の仕方は、撮った写真ごとに合わせて夕日にはこの感じとか人物にはこの感じという風にしていた。だから、写真によってトーンが変わってしまう。風景では青くかっちりにしてるのに、物や人になるとオレンジで温かみを出すようになっていた。個々の写真だといいけれど、組写真やまとめてとなるとブレてしまう。
それを風景だろうと物や人だろうと、自分のトーンに持ってくるという考え方は目から鱗だった。最近の自分は青寄りになっている気がする。来年にはまた違う現像になっているかもしれない。
あれこれ書いてきたけれど、見た感じそのままをもいいし、自分のトーンに写真を引き寄せるのもいいし、別の考え方で現像するのもいいと思う。そもそも知らなくても素敵な写真は撮れるし現像できる。
(そしてX-E3の話はほとんどしてませんが、撮った写真は全てX-E3です!)
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