アートの世界に飛び込む。
こんにちは!会社勤めをしながらアート活動をしている北川です!
ざっくりと自分自身の事を話します。僕は、2020年8月で28歳になります。
好奇心に駆られると歯止めが効かない性格で、14才で留学、20歳の時に勢いだけでしたが、伝統文化とおみやげ文化を掛け合わせた発信がしたいと思い立ち、いなり寿司の専門店の会社を企業しました。ポピュラーながら競合が少ないニッチ層での展開でしたので注目も早く業績も伸びました。
7年間の経営経験の後、この会社を退き、モードを追いかけながらマーケティング業、イベント業、映像コンテンツ配信業の仕事を経て、現在はアート業界に飛び込もうとしています!
今の目標は世界のアート市場で活躍するアーティストになること!
そして今現在のアーティストとしての立ち位置はと言いますと、
「中学高校生の頃はアートの授業が好きでした。手先は器用な方です。」
僕のアート業界との関わりはこの程度です。
芸大出身でも無く、知識もなく、経験も、コネもありません。
こんな僕が実際にアートの世界での活動を目指し、
試行錯誤していく様を記事にして参ります!
同じ様に世界のアート市場で活躍したいという方の参考になる記事になればいいなと考えております。
この後、僕がアート業界で戦おうと思ったきっかけを書いていますが、
割と長めですので、アート業界の諸データなどに興味がある方は、
そもそもアートで食べれるの?まで読み飛ばしてください。
きっかけは突然やって来る!
2019年4月。一通の連絡をいただきました。
「インバウンドビジネス会の3周年記念パーティを行います。宜しかったらご参加いただけましたら嬉しいです。」
会社経営の頃にお世話になった方からのお誘いで、
国内外の広いフィールドで活躍中の経営者との交流の場です。
いろいろなチャンスを感じましたし、何よりお世話になっている方の主宰ですからもちろん参加しました!
2020年に控えるオリンピックが追い風となり、会場は希望と勢いにあふれているといった印象でした。(後のコロナでオリンピックは延期になってしまいましたが、、、)
名刺を片手に、僕はいろんな業種の方のお話を聞いて回りました。
国内外を飛び回り、インバウンド業界で活躍されている方々の知識や経験、ビジョンは、わたしのような若者を興奮させるには十分すぎる内容で満載でした!
そんな中、会場で明らかに毛色の違う人に目が止まりました。
全身黒一色、淡々として気が強そうな印象で、
日本人離れした面白そうな雰囲気を纏っている人でした。
個人的に物凄く興味がそそられました。
一通りの交流を終えたタイミングで、その人がいた場所に向かいました。しかし姿が見えません。会場全体を探してみても、どこにも見つかりませんでした。
もうお帰りになられたのかもしれない。
少し残念な思いながらも、熱気があふれる時間と空間に身を任せていると、
あっという間に会の終わりを迎えました。
帰り支度を終えてエントランスに向かうと、
そこで探していたその人を見つけることができました!
僕はすぐに声をかけ、名刺交換をお願いしました。
すると、その女性は名刺を数種類。
不思議な図柄。色彩がとても豊か。
そんな美しい名刺を取り出して、僕に1枚選んでくださいと言いました。
そこで私は「あ!占いか心理カウンセラー系の方だな!きっと選んだ名刺から何かを診断する的な流れだ!」と瞬時に邪推を働かせました。(過去に何度か名刺交換の際にそういったことがあったんです ^^; )
僕は暖色系の砂漠の様な絵柄の名刺を選びました。
僕はどんな結果だったか楽しみを堪え切れずに、
「素敵な名刺ですね。選んだ名刺から何かわかるんですか?」と尋ねました。
最初は、その女性は質問の意図がわからなそうな表情をしてから僕の邪推を察してくれた様で「いえ、全部わたしの描いた絵なんです。」と答えました。
緻密で色彩に富み美しい構成の図柄の数種類の名刺。
金子幸という名前のその人はアーティストでした。
彼女はフランスでアート留学を経て日本に帰国したアーティストで、
近々個展を開くと聞き、そこにお邪魔させて頂ける事になりました。
国外ではアーティストが描いた絵画をインテリア用に探す際にギャラリーを巡ったことはありましたが、国内では美術館や百貨店の催しのみで、個人のアート個展に足を運ぶ事は初めての事でした。
今回の個展は彼女のパリ留学時代からの友人Louise Claire Wagnerとの
共同個展で、国を跨いで各地から多くのゲストが訪れていました。
金子の個展で、僕はアーティストにおいての個展の役割と重要性を知りました。
僕は金子の個展で、
滞在した時間の中で得られる最大限の情報を得る事となりました。
彼女の生い立ち、愚直さ、純真さ、抱える苦しみ、優しさ、聡明さ、
友人家族との人間関係、共感覚と呼ばれる恩恵と苦悩の才、
類稀なる感受性、荒々しく緻密な感情表現などの情報です。
美しく、力強く、優しい。
心の満たされる世界でした。
名刺を見たときに不思議に見えていた図案が、
個展で垣間見える彼女のフィルターを通して見る事で、
不思議と意図が感じ取れました。
個展では作品を勿論展示します。
そして、観覧者がその作品に実際に触れて、
感性を共振させ、購入まで至りますが、
アート作品は単体では完結しません。
というのも、作品はアーティストの魂の切り分けで、
感性、思考方、情景などが詰まった記憶媒体の様なもので、
アーティストの人生自身が主たる根幹です。
故に作品群、アーティストの文脈、集まる人、
空間が全て垣間見える個展は、アートに触れるという目的において、
とても重要な位置付けにあるのだと思いました。
そして、僕はアーティスト金子の個展を通してアートの片鱗に触れる事で、
アートに触れるだけでは物足りない。僕自身でもアートを発信したいと。
激しい好奇心と探究心に駆り立てられました。
思い立ったならやらなきゃ損!
僕はとにかくアーティストになろう!と決心します。
百聞は一見にしかず、100見は一体験にしかず。
経験のみが身になると若輩者の人生経験ながらに思います。
毎日ものすごい量の情報が行き来する時代、
自分の興味や情熱は気がつく前の流されていく様に思えます。
さらには、そういった気持ちを感じれたとしても、
行動を後回しにしていると結局時間が経過して薄れていってしまいます。
そしてダメおしに、行動する事で失敗する、損をすることへの躊躇が
更に行動の足を引っ張ります。
躊躇するくらいならやればいい!
始めたばかりの事柄は失敗したり、上手くいか無かったりする方が自然で、
でも、そんな当たり前の失敗を気に病んで、踏み出すのが億劫になったり、
その失敗が原因でやめてしまうことがあります。非常にもったいないです。
失敗や無駄などへの考慮は、初めてからいろいろ慣れた頃に考えればいいことで、人生においてまだ踏み出したばかりの事柄いついては、気にせずに挑戦して見れば良いのではないでしょうか。
これが僕がいつも心に持っている心理です。だって、
一度しかない自分の人生だもの!
ということもあり、心に決めたら即行動です!
。。。。。と、いうものの。
アートで生きるためには一体何から始めたらいいのか。作品作り?売り出し方法?ブランディグ?販売先?いろいろ駆け巡り、
そして頭に浮かんだのは。。。
アートでどうやって食べていくの?
多くのアーティストの方がいらっしゃいますが、
ギャラリーや百貨店催事などでの作品販売のみで生計が立っている方は、
どれくらいなのでしょう?
趣味ではなく、職としての制作。
趣味ではなく、値段がつけられる作品。
国内での需要と供給の形がまるでピンときていません。
なので、、、
とにかく調べてみる!
まずはこれに尽きます。
一体この業界の市場はどういった動向なのでしょうか?
まずは市場規模から調べてみました。
僕が留学していた頃、米国では割とアートを購入するという文化が当たり前で、ギャラリーも多くありました。なので、国内外での市場比較からみてみました。
国内外の比較データは以下の様になっていました。
世界での市場規模は6兆7500億円です。
そのうちの割合は
1位 アメリカ 44%(3兆円)
2位 イギリス 20%(1兆3500億円)
3位 中国 18%(1兆2300億円)
4位 フランス 7%(4400億円)
..............
圏外 日本 推定3.6%(3434億円)
引用:
文化庁”アート市場の活性化に向けて”
美術手帖"2019年の世界美術品市場の規模は約6兆7500億円。ブレグジットや米中貿易戦争の影響で5パーセント減"
こうしてみると、アメリカと比べると見劣りしますが、
そこまで悪くない様にみえます。
しかし、これは「アート市場全体」での金額です。
では、若手の活躍の場である「現代アート」の市場はどうでしょうか?
現代アートでの市場規模:
300億円程=世界アート市場規模の0.4%
一人当たり年間購入額での比較では平均して米国人は日本人の40倍もアートを買っているそうです。
米国 約10,000円/年
日本 約240円/年
引用:
tagboat"世界のアートマーケットを探る その1"
年間240円って。。。。
もちろん一つの作品が240円で売っている訳では有りませんが、
物凄い差を感じますね。。。
国外での戦いを視野に入れることは必須の様な気がします。
主力の活躍土壌として見据えておいた方が良さそうですね。
国内外での活躍を考慮し、必要そうな事柄をざっと洗い出してみました。、
・自身のアート紹介文
・作品の制作テーマ(ブランディングや作風を把握してもらうため)
・ポートフォリオ制作
・アート作品写真撮影
・販売サイト
・国外発送に必要な知識ノウハウ
・SNSアカウント
・WEBサイト
・情報の英訳(翻訳)
・アートで生きるための基礎知識(書籍や実際に活躍されている方への取材)
だいたいこの様な見通しでしょうか。
そして、次に新しいことを始める上で僕が重要と考えていることの一つですが、
大きな成功に向けて、やりたい事と小さな勝算、そして小さな成功経験をつなげていくこと。
やりたいことが生まれてすぐの頃は勿論漠然としているので、
簡単な道筋を描き、その道筋に必要な事項をタスク化する必要があります。
例えば〝新たな販路でアート販売を行う。〟の場合ですと、
新たな販路でアート販売を行う。
↑
オンライン販売を始める。
↑
オンライン販売窓口を立ち上げる。
↑
既存販売サイト登録 or 自分のホームページ作成
↑ ↑
文言・写真を用意する。← ※要タスク
↑
販売方法を決める。
※・プロフィール文作成 ・作品写真撮り ・作品紹介文作成
・作品詳細測定 ・写真加工
こういった道筋をいくつも地道に達成し、
つなげていく事で大きな成功へとつながります。
初めてすぐの頃から中期には
「やることばかりで、達成しても達成しても、
実益には中々繋がらない。もうやっていても意味がない。」
なんてめげそうになる時もあると思います。
しかし、これは干ばつ中に水路と貯水庫をひたすら
掘り広げている様なものなので、
一度雨が降り水が流れ込めば一気に豊かさを得る事となり。
功を奏します。
勿論単純な事ではなく、成功要因は多くの事柄の積み重ねで
より複合的かつ、複雑極まる事柄だと思いますが、
活動のための最低限のインフラを構築するためには、
焦らずに一つずつの準備が必要不可欠です。
まずは目的達成に向けて進めていきます。
やると決めたら取り敢えず続ければいい。
0から1になるまでは大変ですが、継続は必ず結果となります。
しかし、新しい一歩の踏み出しは大きなエネルギーを要します。
エネルギーの損得勘定よりも
純粋にやりたいという気持ちが大きいのでしたら、
気が済むまで前に進むのみです。
僕の場合、それはアートでした。
これからも、世界のアート市場で活躍するアーティストになること!
を目標に活動経過とその過程で得た知見を
後々の記事で残していこうと思います。
あなたのサポートが励みとなります。 大きな結果につなげ、アート業界において、 あなたが誇らしく思える様なアーティストになる為、 精進し続けてまいります。