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谷中のギャラリー WALLS TOKYOで田中宏美さんの個展 「view」を楽しむ

今ひとつ安定しない空模様の三連休初日。新宿で山の写真展を堪能した後、カフェでTokyo Art Beatで惹かれる作品展は無いかと眺めていて、吸い寄せられたのが田中宏美さんの作品展 「view」でした。

東京国立博物館は度々訪れていて(何しろ正月に長谷川等伯さんの松林図屏風を観ないと年が明けないので)、上野駅を起点に、観賞後はぶらぶらと谷中界隈を歩いて日暮里駅で帰路に着きます。そんな折、綺麗なギャラリーができているなとWALLS TOKYOの存在は知っていたのですが、中に入るのは今回が初めて。良い出会いとなりました。

作者の田中さんがいらっしゃったのでお話を伺ったのですが、雪山がお好きで、シュカブラなどからインスピレーションを得られて作品を生み出しておられるのだとか。ただ、どう感じるかは受けての自由にとのこと。

シュカブラは私も大好きで、嬉々として写真を撮っていますが、あのシュカブラからこのような作品に結びつく豊かな感性は私には無く、とても興味深く、鑑賞させて頂きました。

作品は、絵の具を何層にも重ねて盛り上がったところを、ヤスリで平面に
なるまで削られて生み出されているのだとか。その説明を受けて、なるほど螺鈿のような美しさですねと思わず素人が感想を述べたところ、そんな綺麗なものに例えて頂いてとおっしゃっていましたが。

分けて頂いた小品

タイトル写真の作品にもっとも惹かれたのですが、残念ながら売約済みでしたので、上の小品を分けて頂きました。
自宅に迎えるのが楽しみです。
会期は9月23日(土)までとのこと。


私のワカンに破壊される奥日光のシュカブラw

次の雪山シーズンには、作品の印象を思い浮かべつつシュカブラを眺めてみよう。あのような豊かな感性は持てなかった絶望を噛み締めつつ。

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