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桔梗と桔梗紋

定期的に京都に帰郷をしています。
この梅雨の時期には、雨で元気な苔の庭を愛でることが楽しみ。
ただ、今回はあいにく(?)の晴天で、苔はあまり元気がありませんでした。
東福寺の行きつけの塔頭でゆっくりとした後、人混みを避けて山麓に向かい、今熊野観音を経由して智積院、元の祥雲禅寺の桔梗を愛でに訪れました。

祥雲禅寺が智積院になったことなどは以前のnoteに記載しているので触れないこととして、

今回のお目当ての桔梗と桔梗紋について少し。
豊臣滅亡後の現・智積院と智山派の寺は桔梗紋を採用しています。
先日のnoteに貼った桔梗は東京の智山派の寺で撮影したもの。

桔梗は智山派の寺のシンボルになっています。
ただ、この桔梗紋は、祥雲禅寺の建立を秀吉に任された加藤清正が桔梗紋を使っていて、祥雲禅寺の調度そこここに桔梗紋があったようで、豊臣滅亡後に家康に寺域と建物を与えられた際に、そのまま自分達のシンボルにしてしまったようです。
でも加藤清正と言えば蛇の目紋が有名です。桔梗紋は土岐源氏の象徴。
なんでも、秀吉に改易された土岐源氏系の大名の調度品を、加藤清正が下賜されたのだとか。それで加藤清正は蛇の目紋の他に桔梗紋も使っていたのだとか。
本当かな。。
でも本当だとすると、智山派も加藤清正も土岐源氏とは無関係で、経緯が結構適当で面白いですね。
私としては好きな桔梗を愛でる機会に恵まれて嬉しい。


さらに山で見る小ぶりな岩桔梗は下界の桔梗以上に好んでいます。

針ノ木岳の岩桔梗

我が家の家紋も桔梗ですが、おそらく土岐源氏とは無関係でしょう。
夏を少し涼やかに見せてくれる薄紫の花のお話でした。

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