ワクワクスイッチ®︎No,18 試合中に作戦盤などいらない!?
『試合は練習の発表会』
大尊敬する先生より教えていただいた言葉!
『作戦盤なんか使わないよ!練習してないから必要なんだろ!』
大尊敬する恩師に、そういえばベンチに作戦盤が無いことに気づき、ふと質問した時に返ってきた言葉!
まだまだ未熟だーーー!
やはり練習でありとあらゆる状況を想定し、準備しているからこそ成せるコーチング。
『試合は試合前の準備で8割決まる!』
準備の大切さがさらに気づきつながった一文でした!
ぜひご一読ください!!
私が大学でプレーしていたとき、コーチ陣は、私たち選手に対し、彼らが思い描く正確な形で動くことを要求してきました。私たちが自分で判断して動く余地は少なく、まるで「ロボット」のようでした。
ー中略ー
私自身は、大学時代にコーチたちの言うがままに動いていた経験があり、正直なところ、そのようなことはもはや現代のバスケットボールでは通用しません。端的に言えば、それでは勝てないでしょう。
ー中略ー
言い換えると、今のバスケットボールでは以前ほどかっちりとしたシステムはありません。選手たちはコート上で常に流動的に動き、そのときそのときの状況に対応しています。
ー中略ー
選手は、コートで起きていることを見極め、瞬時に対応することが求められます。コーチがサイドラインから逐一指示するほどの余裕はなく、選手は、自ら判断しながら、どういったプレーを選択するかの「答え」を導き出さなければならないのです。
そして、その答えは練習ですでに出ているものであり、試合ではそれを自分の頭から引き出して対処するのです。
ホワイトボード(作戦盤)などいらない
バスケットボールのタイムアウトなどでは、多くのヘッドコーチがホワイトボードを使い、戦術や選手たちのポジショニングなどを書き込んで指示します。
しかし、私はそうしません。東京オリンピックでも他国のコーチがホワイトボードを使っていましたが、そんな中、私が使わないことに気づいた人たちも多かったたようです。
私にしてみれば、ホワイトボードを使わないほうがむしろ伝えるべきことを伝えられます。自分にとって、それは不思議でもなんでもないことなのです。
東京オリンピックに向けて準備を十分に重ねたので、選手たちは私の意図や言うことを理解できるようになっていました。タイムアウトはたったの1分間しかありません。時間を無駄にしないためにも、口頭で伝えたほうが効率的です。
すでに入念に練習してきたものを思い出させるだけです。
口頭なら、10秒で済みます。まったく練習したことがないプレーをやらせるならともかく、その試合に至るまでに繰り返し練習してきたものを指示するだけなので、書いて示す必要はないのです。
ー中略ー
東京オリンピック終了後、練習よりも試合のほうがいかに楽だったかということを髙田真希選手(デンソー)たちが話していましたが、その言葉を聞き、ヘッドコーチとして、事が意図通りに運んだ確信を得られた気持ちになりました。
チームを作り上げるプロセスは厳しい練習の中ですでに踏んでいます。ですから、試合中にホワイトボードで戦術などの指示を与える必要は、私としてはありません。
私が試合で選手たちに求めるのは、練習の成果をできるだけ発揮することなのです。オリンピックではそれができたと感じますし、女子日本代表のバスケットボールがいかなるものか。見ていて楽しいものであることを世界中の人々に知ってもらえたと思います。選手たちもそのことでかけがえのない喜びを覚えたはずです。
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