音は忘れても、人は忘れない。
音は忘れても、人は忘れない。
私は、沢山の音楽を聴いてきたが、それでも絶対に楽曲を一回聴いただけでメロディや歌詞を覚えられた試しが全くない。
多分、物凄い才能を持ったミュージシャンにも不可能に近いと思う。
メロディ数フレーズとかを短期記憶することは、それなりに繰り返し訓練すればある程度は出来ても、曲を通しでフルで1回聴いただけで、丸々音楽を1曲ぶん記憶できたりはしないと思う。
複数人が出るようなライブ企画で、初めて知るアーティストを最初に聴く機会は、その日の一回しか聴かない。
ラジオで聞いても、1番初めに触れるタイミングは一回しか聴かない。
そう。 みんな、その音楽が良いか悪いか?なんて実際には全く記憶になんか残っていないのだ。
(一回聴いただけで、この曲の構成が良いなとか、この曲のコード進行良いなとか、そんな聴き方をしてる人は居ないだろう。いたとしても、最早通常のファンではないし、お客様視点は欠如してしまっている。研究者や分析家視点だ。)
まして素人には尚更のこと『音』や『言葉』は1回では記憶に殆ど残らない。
しかし、絶対に曲を聴き終わった後に残る『感覚』が人にはある。
それは、やはり人間の部分だ。人間味と言っても良い。
アーティストの優しさとか、暖かさ、そんなものを声色や、使う言葉の選択(歌詞)とか、そういうのからニュアンスとして雰囲気で感じ取る。
ライブなら、自分がアーティストと目が合った時の、ドキっとしたり、キラリとしたり、ギクシャクしたり、バチバチしたりするような感覚の全てがコンテンツの一部だ。
その感覚しか、1週間や1か月が経つと覚えてはいない。
次に、またその人のライブに行くか? SNSをフォローしてみようか? 曲を買ってみようか? 全部それらは、1番最初に触れた時の、1回目で感じた人間 対 人間としての感覚が全てなのだ。
その感覚が、音楽が売れるか?アーティストが売れるか?と言うのに直結する要素だと思う。
つまり音楽以上に、人間の魅力が大事なのだ。
醸し出す雰囲気とか。
案外どの仕事にも共通する大切な要素にも思う。
だから、 今日も人間磨きの旅にでよう。
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