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地球の反対っ側で/山の上ホテル

カナダ・オンタリオに住む友人からバカンスで行ったフロリダから飛行機で戻れないとメッセージ。
スノーストームが北アメリカを襲っている。
フライトがキャンセルになり空港で8時間。
明日日曜のフライトも怪しいらしい。

日本時間の月曜夜のオンラインクラスを持ってもらっているので果たして?

カナダ湖畔の家の間借り人Eからも

もちろんすごく吹雪いている

と来ている。

んで私はと言えば
そこから1万キロ離れた
地球の反対っ側の東京で
穏やかな気候を満喫している。

もちろん、地震などの天災への危惧があるが、つくづく冬もちゃんと経済活動が出来る場所に首都が設けられてるんだなと思ったりする。

そして今日は大学時代の友人たちと御茶ノ水にある山の上ホテルへ。
とってーも長い話を割愛して、私たち5人は55番の整理券を手にし、ホテルの地下にあるコーヒーパーラーヒルトップのテーブルをゲットする事が出来た。
2月に休館する山の上ホテルである。


建築家ウィリアム・ヴォーリスの設計というのも私たちをこのホテルに駆り立てた理由のひとつだ。

室内のクラシックなデザインあれこれ

そしてもちろんコーヒーパーラーでは

プリンアラモード!
カップやプレートもひとりずつ違うデザインのものでサーブされ

ポットでやってくる温かい紅茶。

ああ、私たちの唇から繰り広げられる話の
なんてたわいもないことだろう。
学生時代の思い出とか
会っていない友人の近況とか
家族のこととか
旅行のこととか

とりあえずの今
明日の命の心配がなく
明日の食べ物の不安がない
なんて穏やかな時なのだろう。

外は吹雪くどころか
いやんなっちゃうくらいの青空で

なんて安穏な気持ちで時を過ごすことができるのだろう。

続く戦争も
今の災害も

ここにはない

なんて不公平なことだろう
この地球の同じ時代に生まれて。

どうしようもない不公平
ある時はそれを受け入れ
ある時はその反対っ側で
安楽を静かに享受する

そっか
そういうことか


人生って

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