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だ、誰?

夏時間が終わったというのに夜明けは遅い

7時を過ぎても外は藍色。
多分東京より1時間は夜が長い。

そのとき!

バサリ!!
音がした

バサリ、バサッ
積もった雪の上に何かが落ちたような音
屋根の雪?

暗闇に目を凝らす

すると黒い影が飛び出して来た
犬?
それも二匹
お隣の?

いや違う
何?
雪のビーチの上を何かが早足でやってくる
そしてその黒い影のひとつがうちの前で立ち止まる
もう犬ではない事が分かる
するとそれは
軽々とフェンスを超え裏庭に入って来るではないか!

だ、誰?
ズームにしてデジカメを合わせるも暗すぎてシャッターが下りない。
やっと獲れたのがこの一枚。

一瞬二つの目が赤く光った。
キツネ?
まさかコヨーテではないよね?

キツネは何度か目撃しているが、あんな身のこなしだったか?
かといってコヨーテの身のこなしを知っているわけではないのだけど。

そのキツネ(コヨーテじゃないよね?)は裏庭をスーッと一周してまた軽々とフェンスを飛び越えもう一匹と共に姿を消した。

この辺りでは私の知る限りまだないけれど、少し離れた場所ではコヨーテの目撃情報を耳にする。ペットや小さな子供を外に出さないようにという知らせが来るらしい。

そうだ、そういえば昨日館長のために置いておいたニンジンは?

このキツネたち(コヨーテではないよね?)
あるいはラクーンにニンジンを持っていかれてるかもしれない。

それとも昨夜からの雪で埋もれてしまったかな。


1本だけ残ってる!
誰に持ってかれた‥‥?


おや?


こ、この足跡は!


ホップ、ホップの野うさぎさんの足跡じゃあ~りませんか!
か、館長~食べてくれたのね~(勝手に決めてる)
あるいは彼女?(館長とは赤の他人かもしれないけど)

キツネ(コヨーテではないよね?)につかまらないようにね、館長!

と勝手な心配をした今日の始まりであった。

このフェンス、助走なしで超えるのって、かなりの脚力・・

日本とカナダの子供たちのために使いたいと思います。