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2つの通貨が使える国、カンボジア

カンボジアに旅行などで訪れたことがある方はご存知かと思いますが、カンボジアでは2つの通貨が一般的に使われています。

1つは、自国通貨である「リエル(riel)」です。
現在のレートで言えば、「100円≒2911リエル」となっています。

そして2つ目は、「米ドル(US dollar)」です。
ホテルやレストランだけでなく、街中の至る所で使えます。現地の銀行口座も米ドルで開設可能です(もちろんリエルでもOK)。

日本でリエルに両替することは基本的にできないので、旅行でいらっしゃる方は米ドルを準備してくることが多いと思います。米ドルを受け付けてくれない、ということはまず無いので、米ドルだけあれば十分です。


ただし、カンボジアで使える米ドルは「紙幣」だけなので、1ドル未満のおつりにはリエルを使います。多くの場合「4000リエル=1ドル」で計算するので、例えば0.5ドルのおつりがある場合は、2000リエルで返ってきます。

スーパーマーケットやコンビニなど、レジを導入しているお店だと正確なレートに合わせてもっと細かく計算されます。実際にレートを調べてみると、現時点では「1ドル=4097.5リエル」でした。


慣れてしまえば問題ないのですが、はじめのうちは計算がややこしいです。ドルとリエルを組み合わせて支払うこともあり、意外と暗算能力が問われます(しかもクメール語で数字を言われると、さらに頭の中は大混乱です笑)

たとえば、「7000リエル」の場合、1ドル札(つまり4000リエル)と3000リエルを組み合わせて支払うことができます。これくらいなら大丈夫ですが、咄嗟に「15000リエル」と言われると、一瞬フリーズします笑。

観光客が利用するようなお店では、基本的に米ドルで値段を言われることが多いので、あまり支障は無いと思いますが、おつりを確認するときにはこうした計算が必要になります。


また、もう1つ厄介な点は「米ドル」に対するチェックの厳しさです。紙幣の金額に関わらず、破損していたり汚れていたりすると受け付けてもらえないことがあります。

意外とこのチェックが厳しくて、「これくらいなら大丈夫かな?」と思う程度でも使えないことがありました。数年前よりもチェックの目が格段に厳しくなっているように感じます。


日本で両替してもらう場合は基本的に大丈夫かと思いますが、現地でおつりを受け取った際には注意が必要です。事情を知らない観光客に対して、ボロボロの際どいお札を渡してくることがあります。同じく、現地で両替するときにも気をつけたほうが良いと思います。

まるで「ババ抜き」でジョーカーを押し付け合っているかのようです……。


ちなみに、リエルに関しては米ドルほどチェックは厳しくないので、古びたお札でも普通に使えます。そう考えると、カンボジア国内で使うならリエルの方が便利そうです。

ただ、旅行だとリエルが余っても困ってしまうので、両替するなら小まめにする方が良いかもしれません。



ちなみに、現地で生活するならQRコード決済が圧倒的に楽だと思います。小さめの食堂でも利用できることが多いですし、上記のような紙幣の状態を機にする必要もありません。

小額紙幣を揃えておく必要がない、というのも利点ですね。

日本でも似た部分があるかもしれませんが、小額の買い物で高額紙幣(10ドル札とか)を出すとちょっと嫌そうな顔をされます。場合によっては「おつりが無いよ」と言われてしまうかもしれません。QRコードなら、おつりを心配する必要がないので、とても楽です。

現地で銀行口座を持つようになってから、だいぶお金の管理も楽になりました。



果たしてカンボジアはこれからも2つの通貨が流通する状況が続いていくのでしょうか? たしかに米ドルが使えるというのはメリットでもあるので、この状況はよほどのことがない限り変わらないかもしれませんね。


インドネシアで暮らした際も、当初は桁の多さに圧倒されていましたが、慣れてしまえば意外と大丈夫でした。

カンボジアも同様に、慣れていけばスムーズに暗算できるようになれるはず!と信じています笑。



みな

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