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この国の生活。あの国の生活。

「海外生活」という言葉をよく使ってしまいますが、一口に海外と言っても、国や地域によって雰囲気が異なるのは当たり前です。
その他にも、仕事なのかボランティアなのか。駐在員と現地採用でも生活は違ってくるはずです。

私自身の海外生活は、現在3カ国目。この3カ国は、それぞれ全く違う生活です。
初めての海外生活は、アフリカのガーナという国。青年海外協力隊(現在はJICA海外協力隊)として、派遣されました。

この頃は私自身、海外生活というものに偏った考えを持っていたと、今振り返ると思います。
「海外に住んでいるのに、日本人で群れるな」とか「「現地食を食え、日本食は邪道」」とか。
今は全くそのようには思いません。職場自体が日本人コミュニティだし、毎日吉野家の牛丼を食べます。

良かったのか悪かったのか、ガーナ在住当時そのような考えを持っていたお陰で、ガーナ人に近い生活を送れていました。協力隊の多くは、現地の人に近い生活になりますが、その中でも私はストイックな方だったと思います。


家には、電気はありましたが、ガス、水道はありませんでした。水汲みは日課です。


洗濯物は、週末にまとめて手洗いをしていました。1週間分を手洗いするので、かなりの重労働です。

仕事は休みですが、家事をしないといけないので、あまり休みという感覚ではなかったです。
ただし、平日の仕事は、かなり緩いです。現地の高校教員をやっていましたが、1日に3〜4コマ程度の授業をやれば、その他の事務仕事というのが、ほとんどありません。なので、15時には退勤という先生が多かったです。もちろん最低限の成績処理や役職によっては放課後の仕事もありますが、ここは流石、ガーナ人。「今日やらなくてもいい仕事は明日やろう」の精神です。

成績処理は、当時データ化されていませんでした。1冊の帳簿に各教科担当が手書きで記入していきます。締切が近くなると、帳簿を確保しないといけないのですが、なかなか順番が回ってきません。気がつくと、成績処理の締切を1週間、2週間と過ぎているのですが、「まあ、仕方ないよね」という雰囲気です。
大問題が起こらない限り、こういう緩さは心地よいです。

週末に掃除•洗濯の大変さはありましたが、その分平日はプライベートの時間も多く、ゆったりとした時間を過ごしていました。


逆に、海外生活とは言え、日系の企業に勤める現在は、日本人らしい働き方をしています。疲れて帰ってきたとき、日本食が食べられると落ち着きます。日本という働き方をしながら、適度に異文化が生活の中に組み込まれています。

今の「海外生活」はもちろん楽しいですが、昔の「海外生活」も非常に刺激的でした。全く違う海外生活ですが、どちらも良い経験になっています。
次の国での生活は、いつか来るでしょうか。

かず

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