見出し画像

「Sama sama」というインドネシア語

外国語を勉強していると、ときどき「あ、この言葉すてきだな」と感じる瞬間があります。

日本語には訳しきれない深い意味を持っていたり、言葉の響きがちょっとおもしろかったり……

インドネシア語の場合、わたしは「Sama sama(サマサマ)」という言葉が好きです。個人的な解釈や想像も多分に含んでいますが、なんだか懐の深さを醸し出している言葉だな、と感じています。


この「Sama sama」は日本語にすると「どういたしまして」という意味。「Terima kasih(ありがとう)」の返答として、日常でもよく使います。

でも、日本語だと「どういたしまして」というフレーズ自体はあまり使いませんよね。もちろん知識としては分かっていても、「どういたしまして」はなんだか少し畏まった雰囲気があって使いにくい気がします。たぶん自分だったら「いえいえ」みたいに曖昧な返答をしそうです。

インドネシア語の「Sama sama」は「どういたしまして」よりもっとカジュアル。気軽に使える点がすごく素敵だなと思います。


ちなみに「Sama」自体は、「同じ」という意味を持っています。インドネシア語は、同じ語を重ねて使うことが多いですね。


発音が日本に近いので、「Sama sama」という言葉を耳にすると、わたしは頭の中で「様・様」という漢字を思い浮かべます。「こちらこそ、お互い様」と声をかけられている気がして、なんだか和みます。

「ありがとう」に対して、「いえいえ」と謙遜するのも勿論アリですが、「Sama sama」と感謝を受け入れてもらえるのも、なかなか気持ちがよいです。


こうした言葉によるちょっとした違いを感じられるのも、語学の醍醐味なのかもしれませんね。外国語学習といえば、真っ先に英語が思い浮かぶかもしれませんが、こうしたアジア言語を学んでみるのもおすすめです。


みな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?