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「あなたは何になりたいですか?」

コーチングのテーマは何でも構わない。 コーチィとコーチは、毎回、さまざまなトピックや、トピックは同じでも異なる側面について話す。だから、同じコーチング・セッションは2度とない。

しかし、全セッションにおいて、似たこともある。それは、 結局のところ、私たちは、今の自分から少しでも進化した「何か」や「誰か」になりたい。そして、それを実現することをコーチングは目指している。

この「何か」や「誰か」は、自分以外の何かや誰かを羨んで、別の人になるという意味ではない。生まれたままの自分は、天から授かった原形そのものだ。その原形が人生を歩みはじめて、日々の生活で揉まれながら、あっちこっちで削られ、磨かれ、何かに突き動かされる、何かが足りないを繰り返していく。自分の別バージョンに、更にバージョン・アップしたいという、人間の欲求なのかもしれない。

ソフトウェアがアップデートされるように、自分自身のバグ(無意識のくせ、ブロック、サボター)を見つけて、見つめて、修正して、ヴァージョン・アップを行っているようなものなのかもしれない。

この作業は、時間と忍耐が必要な作業だ。一つ一つ、自分自身についての視点を増やし、自分が望む方向にどうしたら少しでも近づけるか、意識的に、自分自身を励まし、動機づけ、行動する。

コーチは、毎回のセッションで「今日のセッションが終わるとき、どうなっていたいですか?今日の会話の目的は何ですか?」と聞く。一回のセッションは、人生全体から見たら、一瞬の出来事かもしれない。でも、この自分バージョン・アップ作業を行う時間を意識的にもつことは、自分の不確かな未来に、徐々に責任をもっていくステップなのかと考える。

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