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向き不向きなのか好みの問題なのか

久しぶりにソファーの上であぐらをかいて執筆しています。

デスクで作業はもちろんいいんですが、ちょっとした気分転換と言いますかね。この定位置は、部屋の中で一番落ち着くし、イラストを描いたりレタッチしたりと、何気に作業してる場所なんです。って読んでくれてる方にとっては、どうでもいいですね。

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さてさて、今日もカメラ、写真の話をします。

雨の日が続く中、「お、今日は降ってないんだ」そんな曇りの日。

連休中なのもあり、外に出て写真撮ろうかなっとカメラを持って公園に向かう。

格好つけて心の中で思うんです。

「写真家の目線で辺りを見回して撮るものを見つけるんだ」

全然見つかりません。笑

私は写真家の目をまだ持っていないようです。

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いつもカメラを持って外に出かけると思うんです。

「おれ、スナップとか風景写真ってあんまり興味ないかも…」

↑正直にいうとコレです。

細かいことを言うと、撮りたいなーって思う場面はたくさんあるんですけど、全部人が絡んでいるんです。

おそらく昔よりも、プライバシーやらマナーやらに気を使わなきゃいけなくなっている現代。何気なくカメラを向けた先に他人が入り込んでいるだけで撮ってはマズイと思ってしまう。

公園より街角スナップの方がまだ面白いかもしれませんが、人が多い分、もっと気をつかってしまい、全然撮れないんですよね。

これね、例えば二人や三人で行動しながら、被写体役もやりつつ街角で撮影なら、「写真撮ってるんだな」って周りからしても誤解を招く違和感はないかと思います。

これが、おじさんひとり、カメラを構えて、人々の行き交う街中で撮影していると?なんか…怪しい感じがしませんか?

もちろんそういった写真を撮っている方も見かけますし、別にほとんどの人が怪しいわけじゃないと思うんですが。私はまだ写真家根性がないのか、気をつかって撮るのをためらってしまいます。

面白い、と言うか興味を引かれて撮りたくなるのって、私の場合は「人物ありき」なんです。その場所で、人物が何かをしている瞬間だったり、表情や仕草だったり。そういった意味じゃ、公園でも街中でも撮りたい瞬間は山ほどありますが、撮るわけにいかない。

電車の中とか撮りたいですもん。

キレイなお花や、街並み、風景、…うーんそれだけなら興味があまりなくて、そこにカップルがいたり、座って物思いにふけるおじさんがいたり、子供に手をやいてるパパさんママさんだったり、ワンちゃんだったり。人物を撮るのが私は結局好きなんです。

本当は、モデルをやってくれる人がいてポートレート撮影の練習や研究をしたいところですが、そんなことを頼むような人もいないですし、なんせ好き勝手な練習に付き合わせるわけにいかないですから。お金払わなきゃいけなくなる。


そんな理由から、私はセルフポートレートをよく撮ります。

モデルとしては、イマイチどころじゃないのはわかっていますが、唯一好き勝手に撮影できる人物といえば?そう、自分自身です。

「自撮り」といえばそうなんですが、自分の写りどうこうよりも、焦点距離の好みの研究や、ストロボの強さによる写り具合、しっくりくる構図やポーズ、表情の良し悪しとはなんなのか、撮った後のレタッチなど、たくさん勉強になるんですよね。

メガネにソフトボックス(ストロボのボックス)が映り込んでしまうのをどうやって解消するのか?とか!細かな点なんですが、実際そういう状況になってみて、調べて、試して、「なるほどね!」ってなった時の楽しさ。

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顔の素材がそもそも違う!というご指摘はスルーさせてもらうとして(笑)ハリウッドスターのポートレートをよく参考にさせてもらいます。

マリリン・モンローやジェームス・ディーン、オードリー・ヘップバーンなど昔のスターから、ブラピやアンジー、ジェイソン・ステイサムやブルース・ウィリスなど(後半、頭の特徴強いw)たくさんのカッコイイポートレートサンプルがあります。構図や質感など、レタッチの際の参考にしたり。

自分の顔と並べると、瞬殺されるほど全員カッコ良すぎます。

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この写真も、ライティングの位置が全然違うと思われます。

マンションの一室と、スタジオじゃ、セットの規模が違うのは当然ですが、いわゆる「ポートレート」の雰囲気や、画角のしっくり感みたいなのは真似して勉強するのも面白いです。

金に物を言わせて(言い方よw)良いレンズ、美男美女の被写体、いくつものライティングセット、もちろん良いカメラ。意外とそれらしく撮れちゃうほど現在のカメラやレンズは凄いんだと思います。

でも、興味を持って試さなきゃ、感覚として学べないことがきっとたくさんあるんだと思うんです。ほんの少しの画角調整による構図のしっくり感とか、モデルの頭の傾きひとつで雰囲気が変わることとか。色々。

レタッチもそうだと思います。

目指す方向性が色々あって、正解というのはないというか、レタッチするその人の個性が現れているなら、それがその人のやり方と言いますか。

私の場合は、まぁ高画質に越したことはないですが、「雰囲気」をとても重要視している傾向があります。

というのも、私が撮りたい人物はアーティスト志向の強い方。ミュージシャンや俳優やその他表現者。特にミュージシャンは、自分自身が目指していた分野で思い入れが強いです。

レコードのジャケット、CDジャケ写、ただただ高画質でキレイなだけの「クセのない」画像をジャケ写にしたところで、個人的にはカッコ良くもなんともないと思っています。もちろん、世に出ている作品のほとんどがプロによって作られたジャケ写・アー写でしょうから、それなりに考えられているはずですけど、カッコイイかどうかはまた別の話。

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(↑Bruce Springsteen BORN TO RUNジャケット)


だから私は、積極的なレタッチも結構好きでして。

使い道によりけりでしょうけど、ジャケ写的な使い方なら、そのミュージシャンを表すようなレタッチが出来る腕を身につけたいです。

ロック、ポップス、可愛い、クールなどなど。雰囲気というものをどうやって写真で表現するか。これはどんなに高級レンズで撮影したところで、畑が違うのかもしれません。写真を撮って、レタッチして、アーティスティックなジャケ写を作るには、音楽に馴染みのないカメラマンじゃ無理でしょうし、作詞作曲などの経験があるなしでは、アーティストの内面に渦巻く感性を感じることにも大きな差が出ると思ってます。

私には私が経験してきたこと、情熱を捧げてきたこと、それらを掛け合わせることで生み出せる写真があると思います。

セルフ・ブランディングの時代。

会社がどうとか、「普通はこういう下積みで」とか、そういった考え方自体がすでに時代遅れなのかもしれません。順風満帆に道標に沿って生きていけるほど甘くはないでしょうが、きっと昔より「自分を高めて生きてゆく」思考というのは当たり前になっているのかもしれませんね。

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自分の興味を「楽しんで」研究して、強みに。それが後に収入に繋がって、学べば学ぶほど、自分のスキルがアップして、喜んでもらえる仕事が出来て、ちゃんとご飯が食べれて、笑顔で寝れる。そんな未来のために私は今後もセルフポートレートをして真剣に「遊ぶ」ことでしょう。










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