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海上農業 ポモナファーム☓N-ARK
気候変動や海面上昇。二酸化炭素の過剰放出により地球温暖化が進んでいる。南海トラフ巨大地震の危険性も年々高まりつつあり、食料自給率の問題も加味して、農業へのイノベーション期待は膨らんでいる。
そこに手をつけたのが、三重県多気町の農業スタートアップのポモナファーム(代表:豊永翔平)さん。「地球にみんなに美味しい野菜」を理念に経営をされてる農業法人である。
多気町は太陽の道と言われる太陽の通り道がある。陽気で暖かく農業には大変向いている土地であるが、海面上昇などの気候変動も同じで環境変化の最前線にある地域でもある。
発想は農地を海上に浮かべる
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ポモナファームとタイアップして、この社会課題の解決に取り組むのが、浜松にある建築スタートアップの「N-ARK」さん。社員4名資本金400万で2021年にスタートした新進気鋭のビジネス集団である。
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N-ARKが開発するグリーンオーシャンは、建築を海上に浮かべる農地。屋根は谷型に仕上げて雨水を中に取り込む。普通の建築の逆をいく発想。建築は塩害腐食に耐えれる地域産木材を利用。ジョイント部分は金属ではなく、カーボンを使い腐食と軽量化を実現させるアイデア。
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2022年(今年)に、海上ファーム「Green Ocean|グリーンオーシャン」のプロトタイプ実現を目指してる。できたらちょっと見学視察にいきたいものだ。
ネーミングのN-ARKとは、ARK(箱舟)をn倍する事で様々な利用転用ができるコンセプト。グリーンオーシャンから始まり、n倍する事で海中環境を回復させる沿岸地域開発から、2050年までに2億人を超える気候難民の受け入れまで応用できる「海上不動産」の実現を狙っている。
膜式栽培技術、水は従来の10分の1で済む
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植物が根を張る部分に特殊繊維で作られたマットを敷く。水を水蒸気に変える。これにより植物が強烈に根を伸ばす。普通の畑の10倍にもなるそう。そのため必要な水の量も10分の1で済む。
土が不要・水が不要という、今までの農業の発想を逆転させる技術になる。この技術をもっているのが、沖縄のスタートアップ「カルティベラ」。ポモナファームも実はこちらのスピンオフ企業。
海水農業のイノベーションも進んでいる
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農業に必要不可欠な水を海水から採取する技術も進んでいる。こちらは淡路島の渇水問題に取り組むアクアヴェルデAWAJI。紙おむつみたいな材料を使い、そこから揮発する水蒸気を使用した農業のシステム
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オランダでは塩分濃度に耐えられるじゃがいもの開発に成功。にんじん、たまねぎ、キャベツ、大麦なども並行開発。現在赤道アジア、アフリカにて農地拡大をしている。
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スコットランドのシーウォーター・ソリューション。名前の通り海水農業への取り組みで2018〜19年のスコットランドのビジネスアワードを受賞。海水で育つ塩生植物の栽培を広めようとしてる。
これまで食用として栽培されることがほとんど無かった海岸や内陸の塩地で生育する塩生植物の中から栄養満点のスーパーフード候補を見つけ出し、効率的に育成する仕組みを構築。
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