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岩手県花巻市でのリノベーションスクール
先日、木下斉さんが関わったオガールプラザの視察に岩手県に伺いました。それも大変素晴らしかったので、また別記事にまとめますが、今回は事前に立ち寄らせてもらった花巻市での、まちづくりの取り組みについてまとめます。
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岩手県花巻市は、県都の盛岡市から、車で南へ50分ほどいった町。宮沢賢治の故郷として有名ですが、今では大谷選手、菊池選手が在席していた花巻東高校のお膝元としても有名です。
人口規模は9万7千人。どこの町でも同じような人口減少のあおりを受けて街の活気が減衰していたところを、地元の青年たちが寄り添って、若者が挑戦する場所へと復活させたという話。
今回は、そんなまちづくりの事例を視察させてもらった話です。
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花巻のまちづくりの旗振り役となったのが「家守舎」。地元の材木会社の跡取りだった小友さんが代表となって、写真の高橋さんら合計4人の組織で運営をスタート。企業理念は「花巻を若者がチャレンジするまちに」。
(小友さんの紹介は、こちらのサイトを参考ください。)
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この新聞記事が家守舎の仕事をおおよそ伝えている。彼らはリノベーションによりまちを復活させる、エリアプロデュース集団。テナントを失い廃墟化したマルカンビル。しかし最上階にある大食堂は地域のシンボルであり、老若男女が集う地域に愛されたお店だった。そして彼らの奮闘のおかげで、この店は復活する。
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国の補助金は使わずに。
コンサルタントも雇わず、地元の人間だけで
事業採算の合うモデルを作り上げる。
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家守舎はこの3つの条件を満たす再開発を実現する。マルカンビル大食堂は相変わらずの大人気で、オープン前から大行列。名物のソフトクリームはTシャツになるほどの愛されぶり。地域のコンテキスト、歴史性というものを損なうことなく、地元の人の暮らしとリンクした再開発は素晴らしい。
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スケートボードがしたい若者が家守舎に出会う。
「練習する場所がない、近所迷惑で通報される」
「だったらマルカンビルの地下に作ってみるか。」
「お金がかけられないのでDIYで。」
若者が集まり、夜毎手作りで自分たちのスケートパークを作る。こんな流れでマルカンビルに人が集まるようになっていく。
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マルカンビルの大復活は、今までにないテナント誘致に成功する。東京からおもちゃ美術館が来た。棚田・木こり・農業など地元花巻の生活を模したオリジナルの木の玩具が作られていた。小学生たちがそれで遊ぶ。地域教育がこの空間で為されてる。
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家守舎は「リノベーションスクール」なるものを作ります。マルカンビルのような動きを水平展開する。リノベの勉強するだけでなく、徹底した事業採算性を徹底して追求。金融機関のアドバイスと運営スタッフの検討まで行う。そして結局自分たちが事業主になって商売する人が生まれていく。
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クラフトビールのブリュワリーもリノベーションスクールから生まれた。東京からテナントが来たのでなく、地元の人が新しく事業を始めたというのがスゴイところだと思う。
このように花巻は当初の理念だった「若者がチャンレンジするまち」になりつつある。面白い人は面白い人を呼び、活気づいている雰囲気がした。
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