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副業デザイナーとして心がけていること

この記事は、2019-06-03に他ブログで書かれた記事の転載です

こんにちは。チーフデザイナーの上田です。

昨年から副業で何社かスタートアップのお手伝いさせていただいています。

最初は副業の働き方や仕事の仕方に対する不安もあったのですが、ちょっとずつ自分なりのスタイルを掴めてきてきた気がするので、これまでの経験を振り返ってみて、心がけみたいなものをまとめました。

どんな副業をやってるか

基本的には、平日夜や週末の時間を使ってスタートアップのプロダクトづくりにおけるWebやアプリのUIデザインをお手伝いさせていただいています。

一部の業務でプロモーションツールのグラフィックデザインやデザインリニューアルのアートディレクションなども担当することもありますが、メイン業務はUIデザインです。

UIデザインは要件定義の段階から関わることが多く、事前の正確な見積もりやスケジューリングができないので、時間単価で契約することが多いです。

契約前に心がけていること

条件は市場の相場を必ず伝える

スタートアップはこれから事業の立ち上げにチャレンジする段階なので当たり前ですが、お金の面ではシビアです。そんなとき、クライアントから業界の相場より低い条件を提示されることもあるんじゃないかと思います。

そんなとき、最終的にクライアントの希望する条件で契約することはまあ問題ないと思うのですが、とはいえ市場の相場を伝えること自体は徹底してます。

理由としては、クライアントにデザイナーの市場価値を理解してもらいたいというのと、クライアント視点でも今後デザイナーを採用する上での基準を持ってもらうことができるからです。

守備範囲を必ず伝える

あらかじめ守備範囲を伝えておくと仕事がしやすいと思います。

ざっくりですが、UXデザイン、UIデザイン、コミュニケーションデザイン、フロントエンドの実装・・ぐらいは概念を共有して、できるできない、得意不得意を明確にしておきたいですね。

分かりやすいメリットとして、契約後に追加で相談を受けたときに、「それは得意ではないけど、それでもよければやってみましょうか?」みたいなコミュニケーションができます。

同時期に複数社の掛け持ちはしない

本業との両立を考えると、副業で複数の会社にコミットするのはしんどいなというのが率直な感想です。

すべての会社が落ち着いていて、余力のある時期はよいのですが、現実的にはプロジェクトのピークが重なったり、突発的な対応が必要な時もあります。

そうなった時に複数の会社にコミットしてる状態だと、他のプロジェクトに影響が出たり、仕事のクオリティも落ちるので、無理するのはやめようと思いました。

実務で心がけていること

事業のコンテクストを理解する

UIデザインは、リサーチを丁寧にやったり、ビジュアルにこだわったり、デザインプロセスは千差万別です。

極端な例でいうと、「資金調達がかかってる大事な時期なので、できる限り早くリリースしてポテンシャルを確かめたい」と「リブランディングのプロジェクトなので、できる限りビジュアルにこだわってユーザーを驚かせたい」で時間の使い方は全く変わってきますよね。

なので副業の立場とはいえ、事業のコンテクストはできる限りキャッチアップするようにしてます。

プロジェクトのエンジニアリング担当者のスキルセットを理解する

スタートアップだと、フルスタックなタイプのエンジニアの方がフロントエンドの実装も対応している場合が少なくない印象です。

デザイナーと一緒に働き慣れてる方と、そうでない方で、お持ちのノウハウにギャップがあるので、相手によってデザインのワークフローを変えるようにしています。

例えば、デザイナーと一緒に働き慣れてる方の場合は、ZeplinやFigmaを使ったオンラインで完結するワークフローでコミュニケーションしたり、逆にそうでない方の場合は、お互いの感覚を掴めるまでオフラインでミーティングしてデザインの説明やコーディング面の要望を丁寧に説明するなど、柔軟に対応するようにしてます。

アウトプットの汎用性を重視する

副業でのコミットは、副業から正式に正社員として入社するケースも中にはあると思いますが、どちらかというと一時的な関係性である場合が多いと思います。

デザインのテイストやガイドラインが自分に属人的になってしまうと、自分が抜けた後にブランドの一貫性がなくなったり、生産性が落ちてしまったりしてしまうので、できる限りテイストを統一したり、汎用的なUIになるように心がけています。

スピード感が求められるプロジェクトも多いですが、そこは腕の見せ所だと思って、なんとかスピードと汎用性を両立したいですよね。

さいごに

いかがでしたでしょうか。これまでの経験を振り返ってみて、心がけみたいなものをまとめてみたので、これから副業をはじめる方の参考になればうれしいです。

さて、クラウドワークスでは本業以外に個人の活躍の場を広げて働ける環境が整っています。もしご興味ある方がいれば、気軽にご連絡いただけるとうれしいです。

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