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透徹で、けれど深くて見えないくらい、
足にまで冷たい。
「ああ、これは.......」
いつかの湖
あの側、あなたの、息の間。
夜の静けさと
波の音と
遠く船の光
向こう岸の家々。
肌を刺す風と、見えないのに見透かされているかのように。
冷たいこれは、冷たいこの雫は
あなたがいないから。




(冷たい所へ)

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