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iPadを教育活用する上での「強み」

前回のブログで、iPad本体の性能や、ICT端末を選ポイントなどについてまとめていきました。

「授業に活用できるアイデア」が豊富に揃い、教師を支える

Appleは教育に40年間携わり製品を開発してきた、いわば「老舗の教育関連企業」という側面が実はあります。
そのなかでも特筆すべきなのが、Appleが過去40年間培ってきたノウハウの蓄積から、iPadを使った授業アイデアを豊富に提案してくれているという点です。しかもなんと無料で。。。。

この点だけ見ても、他社タブレット端末とは大きく異なる部分です。Appleは単にiPadを売って終わりにせず、それを学校現場できちんと活用してほしいという願いを持って製品を開発し続けている企業なんです。

Everyone Can Create

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Appleが提案する授業アイデアのなかで、まずご紹介したいのがEveryone Can Createというカリキュラムです。
このカリキュラムではiPadを使い、それぞれの授業に「ビデオ」「写真」「音楽」「スケッチ」というiPadが得意とする要素を取り入れ、日々の授業をより豊かにするアイデアがたくさん紹介されています。カリキュラム内容や、各ガイドブックのダウンロードは下記のWebサイトから確認することができます。

Everyone Can Createのガイドに書かれているアイデアを、普段の教科書を使った学習にスパイスのように少し加えてあげることで、劇的に生徒の単元理解度が向上します。本当です、これ嘘じゃないんです。。。。

私が英語の授業をしながら強く感じているのは、こうした「ビデオ」「写真」「音楽」「スケッチ」の要素を日々の授業に取り入れると英語を嫌いになる生徒が圧倒的に減るということです。
英語という教科が苦手でも、担当する教員のことが嫌いでも、「絵を描くのが好き」である生徒は、授業のなかで「スケッチ」の要素が登場するとその瞬間その授業で大スターになれます。たくさんの生徒たちに、授業での居場所を幅広く提供でき「あ、この学習楽しい!」と感じてもらえることができるのがEveryone Can Createにおける最大の効果です。

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Everyone Can Createを使った授業アイデアについて、和田が2019年の夏にApple Store京都でワークショップを行ったものが記事にまとまっています。こちらも合わせて参考にしてください。

Everyone Can Code

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小学校で必修化されることになった、プログラミング学習についてもEveryone Can Codeという授業アイデアも提案されています。こちらももちろん無料です。

特に小学生や、中学1、2年次におけるプログラミング学習の大事なポイントは、論理立てて考えて、その考えが正しく実行されるか。という部分にあると個人的には思います。
英語科の教員なので、アプリケーションのコードを書いたり、本当に細かい部分までプログラミングについてはわかりませんが、プログラミング学習で身に付くような筋道を立てて自分で考える力はどの教科にも通じる力であると感じます。

小学生の児童たちでも、iPadで簡単に楽しくプログラミング学習が進められるSwift Playgroundsというアプリケーションを活用するだけでそうした力を身につけられるのもiPadを利用する大きなメリットのひとつではないでしょうか。

まとめ

Appleが提供する、様々な教育向けコンテンツをご紹介していきました。

とはいえ、なんだかよくわからないし、スタートの一歩をどうやって踏んだらいいんだろう。。。

という先生方は、Apple Teacherから始めてみるのがいいかと思います。

Apple TeacherはiPadの基本的な使い方、授業での活かし方などクイズ形式で学べるサービスです。
たくさん問題に正解してバッジを獲得していくと、最終的にApple Teacherに認定され、公式認定証をもらえます。
生徒たちと一緒に私たち教員も、この機会にiPadについて学んでみませんか?

次回のブログでは、iPadを使って日々の授業をどうデザインするかそのポイントについてまとめています。ぜひこちらもご一読ください!


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