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【iPadを用いた授業作りのヒント④】評価のはなし

前回のブログで、Creativeな活動を実際の授業にどのように組み込んでいくかについてまとめていきました。

こうした活動をはじめると、必ずついてまわってくるのが評価についての話です。

こういう授業をするのに、生徒の評価はどうしたらいいの?
そもそもこれ点数化って難しいんじゃないの?

といった質問をよくされますし、私自身も悩みながら評価について日々考えています。難しいですよね。
子供たちがクリエイティブな活動を行ううえで、どのような評価を行えばより良い成長につながるのでしょうか。

学習評価の在り方

様々な学習活動の評価に関して、文部科学省からわかりやすいガイドが提示されています。

評価方法も、現在ではペーパーテストの点数から評価する従来のよくあるものに加え、アンケートを取ったり、スピーチや発表をビデオに撮影し振り返ったり、問題を解いている過程を撮影して分析したり、といった様々な手法が使えるように変わってきました。

和田個人的な意見としてはこうしたクリエィティブな活動の評価についてはとても慎重に、しっかり考えて行うべきだと思います。
作った作品にコメントやフィードバックをしてあげることは大切ですし、それを励みに生徒たちは次の活動に向かうのですが、先生一人の考えで生徒たちのクリエィティブな創作物を厳しく評価しすぎてしまうと、将来の芽を摘んでしまうことにつながりかねないので注意して行うべきだと考えています。

よくこうしたプロジェクト学習の評価にはルーブリックと呼ばれる評価表が使われます。

↑こんなやつです。(文部科学省のHPから引用しました。)
世の中に出回っているルーブリックはすごく細かく作られているものが多いですが、和田が実際に授業で使っているルーブリックはこんな感じですw

①適切な英語が使われているか
②スライドやビデオなど成果物は素晴らしいか
プレゼンテーションや発表自体の内容はどうであったか
この3点しか評価しません。とてもシンプル。
このルーブリックでほぼ全ての活動について評価しています。
大切なことを反復することで自然とそれが子供たちに身に付いていきます。

まとめ

大切なのは、複雑で細かいルーブリック表を使って評価をすることではなく、シンプルでわかりやすいルーブリックを子供たちのなかに落とし込み、それを行動の規範としてもらうことだと思います。

次回のブログでは、子供たちにこれからの社会を生き抜く力を身につけてもらうため、どのような活動を学校で体験すべきなのか、海外の事例をもとに考えてみました。ぜひこちらもご一読ください!


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