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仕事の遅さを改善する方法

「遅い」わけではない

「遅い」ってのは相対的なものなので、人によってそれを遅いと思うかどうかが決まります。
だから、「仕事が遅い」と言われる人は、その自分の仕事の速度が遅いという自覚がないことが多いです。
そのせいなのか、自分は仕事ができていると思っている人も少なくないし、「自分はこんなに頑張っているのに」と思うのも、特徴の一つです。

人から「仕事が遅い」と言われる人は、
「速度」を言われている訳ではないと言うことを理解しなければいけません。
「遅い」と言われるシチュエーションで起きている事は、
■期日を守ってない
■忘れている
■すぐに取りかからない
時に用いられる事がほとんどでしょう。

「この人、なんでやらないのかなあ、、、』と思わせられる人からは、
■他の人の仕事への影響は考えないのかなあ?
■お給料もらう意味をわかってるのかなあ?
■お客さんの気持ちを考えてるのかなあ?
と思われてしまいます。もし、誰も何も言わなくても、周りの人はそんな考えが自然と頭に浮かぶでしょう。
上司に指摘された時には、すでに他に5人くらいは何も言わずにそう思ってると認識した方が良いと思います。
「この上司はうるさいなぁ、この人だけうるさく言うなあ、ちゃんとやってるのに・・・」っと自分が腹を立てている間に、何も言わない人達にも思われているでしょう。裸の王様です。

仕事は全て定量的

■期日を守ってない
■忘れている
■すぐに取りかからない
こう言ったことを指摘される人は、そもそも「仕事」というものの概念が違うのではないかと思うことが多いです。
「仕事」とは、ほぼ全てのことが定量的なもので構成されています。
要するに「数字」での構成です。
締め切りの「日時」に終わらす、
売上目標の「金額」を達成する、
来店「人数」を確保する、

どこに行っても数字がつきものです。

❌「早めに終わらす」
❌「少しでも売上を出す」
❌「たくさんお客さんを入れる」
こんな感じの定性的な考えは、「仕事」とは呼べません。
会社潰れちゃいます。

定性的は評価対象外

そういう定性的な考え方のもう1つの問題は、
「何ができたら達成なのか」が明確になっていないことです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ということは、「達成」することがない
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
充実感や達成感がない
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
評価されるものもない
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
評価されていない事への不満
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
やる気が出ない
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
定量的な目標を持たないで働く

という負のスパイラルが生まれます。
定量的なものを追い、やばいやばい!と思いながら働くことは楽ではありません。でも、達成したら大きな充実感、達成感、自信が湧き出てきます。
本当に辛いのは、数字を設定しないでダラっと働き、その結果、自分の評価を落とすことだと思います。

「遅い人」の数字の単位

仕事が遅い人のほとんどの人に該当します。
単位が間違っています!!

「1週間で」とか「今日中に」とかはダメです。
「今日の16:30までに」「今週金曜18時までに」と決める必要があります。「1週間」は、休みの日も含まれます。休日2日間に作業するのとしないのでは進行状況が変わります。休日、睡眠時間なども考えて予定を組まないといけません。
❌1日  → ⭕️7.5時間(当社の規定時間)
❌1週間 → ⭕️ 5日(37.5時間)
❌今日   → ⭕️ 19時まで

これに合わせて、単位が違う人にありがちなのが、
「相手の時間を気にしなさ過ぎ」る人が多いです。

「明日メールを送るので確認お願いします!」こんな会話をして、
次の日の夜20時にメールをしてしまう人がいます。
きっと先方は、17時くらいから
「今日送るって言ったのにな〜、もうすぐ終業時間なのに・・・」と思っているでしょう。
そう言う人に、「なんですぐ送らなかったの?」というと、大体が「明日送ると言ってあったので、ちゃんと送ったんですけど・・・」と言います。めちゃめちゃ自分勝手で自己中心的な考え方です。
仕事が遅い人は、自己中だと言うことに気がついてないケースも多いです。


「明日確認お願いします!」
「明日明後日は土日なので、週明けになります」
こんな会話も聞くことがあります。
(なんで明日って言ったんだろうか・・・)と思いながら聞いています。事前に、何曜日の何時には相手の手元にあるようにしようと考えていなかったのでしょう。
これで予定は「2日以上の遅れ」が発生です。
やっぱり「仕事が遅い」になりますね。

癖の上書きをする

こういった仕事の仕方をしてしまう人は、もうそれが癖になっています。その癖を治さないといけません。

癖とは一体なんでしょう?
癖とは、
「同じことを繰り返すうちに、無意識にしてしまうこと」です。
生まれつきにあるものではありません。完全に後天的にできたものです。だから、癖を直すには、新たな癖で上書きする必要があります。

新しい癖を、毎回めちゃめちゃ意識して実行します。
最初の頃は、「あ、、やばいやばい!」と思いながら何回も繰り返します。
そうやってるうちに、意識しないでもできるようになります。
最初は大変です。面倒です。でもそれを通過しないと、治りません。
何もしてないのに、勝手に今より良くなる事なんて、この世の中にないと思った方がいいんじゃないですかね。
面倒なことしないといけないんです。

話し方、所作、箸の持ち方、歩き方、なんでもそうやって直すことができます。
箸の持ち方がおかしい人を見ると、「ああ、悪い癖を直す努力ができなかった人なんだな」って思います。
個人的な感情ですが、その瞬間にその人の事を見る目が変わってしまいます。

「仕事が遅い」を改善する習慣

■期日を守ってない
■忘れている
■すぐに取りかからない
こういう指摘をされるけど、どうにかしたい!って人は、どうにかなります。「仕事が遅い」のは自分の能力の低さではなく、「悪い癖」が原因だと思ったら、治したくなると思います!
今すぐ!!自分の行動ルールを設定し、癖の上書きをしましょう。

<新しい癖>
■1つのノート、1つのスケジュールに、予定を全て書き込む。

「遅い人」は、あちこちに書いています。メモ紙、スマホのメモ、カレンダー、スプレッドシート、slack、chatwork、便利なものを使いすぎて、どれを追うのかが決まってない人が多いです。
管理できないのは当然なのに、その状態を放置しているのは不思議です。

■大きい紙に書いて貼る
この時代に、書いて貼るのかよ!って思うかもしれませんが、スマホやクラウドサービスの普及のせいで仕事の能力を下げている人も一定量いると思います。
昭和から続く“究極の仕事を忘れない方法”、
「でかい紙に書いて、目の前に貼る!」
を実践するといいでしょう。
こんなんで、仕事の評価が上がるなら簡単で最高です!
僕も昔は、目標とか課題とかを1つ1枚のA4用紙に書いて、部屋中に貼ってました。トイレも玄関も。

■言われたら、決まったら、すぐに取り掛かる
今は別のことをしていてすぐにできないこと、まだ期日がずっと先のこと、そんな事であっても、少し取り掛かってしまいましょう!ファイルやフォルダを作ったり、メンバーに共有したり、その行動が自分の脳裏に焼き付いて残ります。

■一番最初に、逆算された完璧なスケジュールを組む
書類の作成やデザインなどなど、スケジュールを組まないで作業してしまうから遅くなってしまいます。組まないで進めると、進行状況が確認できません。手を動かす前に、予定を超真剣に考えます。
着地点から逆算して予定を考えます。それによって途中経過も把握できるようになります。

■数字・日にちなどを全ての内容に盛り込む
数字・日にちが出てこない打ち合わせは、意味がないと思っていいと思います。ミーティングや打ち合わせの最後に、「この話で決まった数字は何か」を確認する習慣が大切です。
僕の商談の終わり方は、その時に出た話の総括を、数字を入れて確認してその商談を仕切って終了にすることが多いです。見たことある人もたくさんいると思います。

■誰かに言う
自分のやるべきことを、誰かに話しましょう。
聞いてもらうだけでいいのです。
「ちょっといい?俺、明日の11時までにこの書類を完成させて提出して、修正を15時までにもらって、17時までにクライアントに送信するわ!」っと話してみましょう。
なぜかちゃんとやるのでw

■1日のタスクについて、朝と夜に誰かと必ず話をする
定量的な目標やタスクの完了を、誰かと共有してプロジェクト化しましょう。結局、仕事が遅い人は自己管理が甘いんです。だから、誰かを巻き込んで、ゲームのようにタスクを組むのもいいでしょう。
その日の目標を全部達成したら、一緒に喜んでビール飲んで帰る!とかもいいでしょう。毎日が祝勝会だったら、仕事も捗っているでしょうね。

マジで「逃げちゃダメだ」

“毎日祝勝会”とは逆に、やるべきことが終わってないのに、うまく仕事が進まない事の憂さ晴らしで飲むビールほど意味のないものはないでしょう。ただの逃避です。「たまには逃避したっていいじゃない」的な事を言う人もいると思いますが、めちゃくちゃ無責任な言葉です。
逃避した結果、その間に全てが終わってしまい、取り戻せないことが起きているかもしれません。
「たまには死んじゃってもいいじゃない」と言っているようなもんです。
「逃避」したらダメです。
それは仕事ではないです。
やり切ってから、散々逃避しましょう!

①やるべき事をやり切って、仕事を忘れてその達成感を味わう時間
②やるべき事が進んでなくて煮詰まって、その現実から逃避する時間

僕は、同じ時間なら①がいいと思うし、②を選ぶくらいならその時間を使って早く①に行きたいと思って頑張ります。

生まれつき仕事が早かった人なんていません。
「生まれつき仕事が早かった」って書くだけで違和感ですw
先天的な病気でもありません。
僕も20代の頃は、やりたいことや思いつくことを先にやって、面倒なことを後回しにするタイプでした。
後で時間が経つと、そのツケが回ってきます。
問題が大きくなった上で、結局はやらないといけなくなります。
お金に例えるなら、今返したくない!と借金を放置していたら、膨れ上がって払う額が増え、結局はたくさん払い「最初に払っておけばよかった・・・」と思うようなことが死ぬ程あるようなダメ人間でした。

そういう自分がすごく嫌だったし、他の人を見て「なんであんなに自分に厳しくできるんだ」と劣等感を感じていた時期もありました。
だから、今日書いたような人の心理もすごくわかってしまします。
それによって痛い目に遭ったり、人からの信用を失ったり、結局損するんだと身に染みて感じたので、そうならないような考えがついたと思います。
・・・・が!!!今でもそう言う傾向が自分にもあるので、今日ここに書いてあることは、半分自分への戒めも含めた内容です。

<結論>
仕事が遅い人よ!頑張れ!
僕も頑張る!ww

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