矛盾を受け入れる
これは、『人生に多くのことを求める人へ、BMW』という、2005年にBMWが打ち出したコンセプトです。
初めて見た時、これはなかなかすごい言葉だって思いました。
どちらか片方に拘っている人はたくさんいるけど、この両方を持ち合わせた人をこうやって文字に書けるのはなかなかだなと思いました。
美しさとはバランス
こういった一見逆のようなことや複数の要素を内包したものは、とても美しいです。
デザインや作品などの物理的なものも、考え方や人柄など無形のものも。
複数の要素がバランスよくあるものを、人は美しいと感じると思います。
繊細なフォルムだけど、力強く走る車。
洋風のファニチャーをディスプレイした、和風古民家カフェ。
煌びやかに演出されているのに、あっさりした味わいのシンプルな料理。
意思を持った力強い目をした、清楚な女性(僕の意見!?w)
美しい!!!!
考え方もバランス
仕事においての考え方でもこのバランスが重要です。
一生懸命頑張っている人が悩むケースとして、
この考え方が1方向に偏りすぎていることがあります。
仕事はいつも真剣にやらないといけない!
絶対に結果を出さないといけない!
この人を成長させないといけない!
自分のチームメンバーの悩みを全部解決しないといけない!
毎日毎日何かを教えないといけない!
それはそうなんだけど、ずっとこんな感じだと、どっかで心折れます。
こういう考えも持ち、たまにこういう考えを忘れる。
こういう時もあれば、こうじゃない時もある。
それくらいでちょうど良いです。
仕事はいつも真剣にやらないといけない、だけど、たまには適当に!
絶対に結果を出さないといけない、だけど、たまには目標外しても良い!
この人を成長させないといけない、だけど、今は放置しておこう!
自分のチームメンバーの悩みを全部解決しないといけない、だけど、しばらく悩んでもらって強くなってもらおう!
毎日毎日何かを教えないといけない、だけど、息抜く時間を作ってあげよう!
リーダーが気をつける事
真面目なリーダー程、ちょっとこの偏り傾向があります。
リーダーとして、絶対にいつもちゃんとしてないといけない!!
とても良い事です。
でも自分がいつもそうであると、それを他に人にも求めてしまったりします。
リーダーは自分がモチベーション高い時に、チームのメンバーに何かをしよう!してあげよう!って思います。
上記に書いたように、モチベーションのバランスをとりながら過ごしている人もたくさんいます。
”ちょっと楽にやろう”って思っている時に人からかけられるモチベーションは、かなり息苦しいはずです。
自分自身が強く真剣な人ほど、気をつけないといけません。
リーダーの役割は、
”メンバーを常に真剣にいさせる”ことではなく、
”メンバーが楽しく気持ちよく頑張れて、結果的に成長できる”
事だと思います。
矛盾を受け入れた時が成長
僕自身、歳を重ねていく中で一番変わったのは、こういう事だった気がします。
一見逆のような考えを自分の中に持って、それをちゃんと実行したり言葉で説明できるようになったなと感じています。
こういった要素は、その人のキャパシティの大きさを感じさせてくれます。
場面に応じて自分を使い分けることもでき、臨機応変な対応もできます。
話しやすい人、相談しやすい人、そういった人もこういう特徴があると思います。
意見や考え偏っていると、相談する前から「この人に言ってもこう言われるだけだ」とバレてしまいますから。
自分に置き換えてえみた
最初に書いたBMWの話を、自分に置き換えてみました。
ぜんぜんだめですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?