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vol.3 欧州で何を学ぶ?

大学は新入生ガイダンス週間まっさかりです。
今日は朝からかなり寒く、ポケットに手を突っ込んで大学まで歩きました。

英語は若いうちにやっておくべきだぞ!

欧州で学びたいと思ったものの、最大の課題は「英語」でした。
昔から英語が大の苦手で。
これまで社会人になって20数年、仕事で英語を使う機会はほとんどありませんでした。
海外のスタディツアーに行くときも、通訳の方と一緒に行くので、コミュニケーションはほとんど問題ありませんでした。

まずは、英語に慣れようということで、オンライン英会話を始めました。
最初はBizmatesで1年ほど学び、その後はDMM英会話で3年ほど。

欧州で学ぶといっても、どこで、何を学ぶべきか色々と詮索しました。
どんな学部や大学院があるのか。
また、海外での共同調査や共同研究の可能性も検討していきました。
大学の教員としてはこちらの方がとっつきやすいかもしれませんが、
この際、私は自分の専門領域を大きく拡大したいと考えました。
前述したように、学生を受け入れる企業の側の持続可能性をどうすれば担保できるのかに関心が強くなりました。
そこで、持続可能性と企業経営の関係を学びたい、学位としてMBA(経営学修士)の取得を目指したい、と考えるようになりました。

SDGsは社会システムの更新といった大きな意味合いが含まれていると感じた私は、歴史的に長い期間世界の中心であった欧州の大学院をターゲットに決めました。
短い期間かもしれませんが、実際に自分がそこに住んで生活し、現地の人々の、環境や持続可能性に対する思いがどのようなものなのかを体感したいと考えたのです。

国連が認定 持続可能な経営を学べる大学

インターネットで欧州各国のMBAをリサーチしていると、PRME(国連責任経営教育原則)を発見しました。
これは、国連グローバルコンパクトが世界のビジネススクールを対象として、持続可能性を担保できる経営者を育てる教育機関を認定しているもので、現在、世界で40校ほどが認定されています。
どちらかというと、MBAに対してネガティブな印象を持っていた私でしたが、私が目指すのは「これかな」と考え方が変わりました。

そこからは、具体的な学校選びが始まりました。
欧州でPRMEの認定を受けているコースが20校程度でしょうか。
しかし、ここでも私の英語力の壁が立ちはだかりました。

具体的に学校を選定し始めた頃の、私のIELTSスコアは5.5。
1年くらい1日3時間勉強してこの程度。
これでは、入れる大学は一つもありません。
現実を受けれつつ、PRME以外の大学にも広げてリサーチしました。

ドイツ、フランス、イギリスを中心に、MBAコースの内容をつぶさに調査。
「Sustainable」の考え方がモジュールに組み入れられているMBAを持っている大学やビジネススクールを10校程度見つけることができました。

この中から、具体的な志望校を絞り込む際に重要なポイントだったのが、
私の拙い英語力でも合格可能であることに加えて、
学費
です。
欧州の大学は総じて学費が半端なく高い。

勤務する大学の「海外研修制度」を活用させていただくため、
たいへん有難いことに、生活費相当の補助があります。
しかし、学費は自費。
大学生の息子2人を抱える身としては、出来る限り抑えたかった。

このような様々な葛藤、迷い、制限の中から、最終的に2,3校に絞っていきました。

次回へ続く。

※写真は、NHS Hampshire, Southampton and Isle of Wight CCG

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