90年代ドラマ「愛していると言ってくれ」の考察
Amazonプライムで観た。
「東京ラブストーリー」と同様、携帯などない時代だから、すれ違うシーンがもどかしい。さらに主人公の榊晃次(トヨエツ)は耳が聞こえず、好きになった水野紘子(常盤貴子)と、FAXでやりとりしているところが新鮮である。
前半は、とにかく、「トヨエツかっこいい~」である。そして、常盤貴子演じる紘子は、私が中学生の頃に観ていた「みにくいアヒルの子」に出ていた松永まさ子(これも常盤貴子)とまったくキャラが被っている。とにかく、元気な女の子という感じを醸し出している。なので、個人的には「みにくいアヒルの子」を録画して、ビデオが擦り切れるまで観たなぁということを思い出した(笑)。
そして、主人公2人の恋を阻む、わき役達の存在。ケンちゃん(岡田浩暉)、いい男だなぁ。ケンちゃんは、紘子の幼なじみだけど好意がある。主人公の2人が付き合っているのに、紘子の相談に乗ったりして。個人的には、最後はあのまま、ケンちゃんと紘子が一緒になってほしかったな。
晃次の元カノ(光)が出てくるシーンもあり。やっぱり戻ることはないんだね。この2人の絡みが一番印象深い。晃次が
俺たちは今を生きている、今好きなのは光じゃないんだ。
というようなところを言ったところ。そうなんだよね、過去は過去であって、今じゃない。今を生きているんだ、というところ。あそこは感銘を受けた。
でも、最後の方(11話・12話)は、あんまり好きじゃないなぁ。紘子、けじめをつけてほしかった。
でも、全体的に平和なラブストーリーだったので、安心して観れた感じ。「東京ラブストーリー」や「凪のお暇」みたいな衝撃はなく、愛を感じられることは素敵だよね、と再認識できたドラマだった。愛し合うシーンや描写は、最近こんなに深いドラマはないかもなぁ。