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オンライン展示『あたらしいふつう展』出展

12月5日(土)〜13日(日)にオンライン展示『あたらしいふつう展』に映像作品を2作品出展させていただきます。日頃、お世話になっているFabCafeの協力のもと、今回の出展のお誘いをいただきました。

展示全体URL:https://fabcafe.com/jp/events/newnormal_ten/

自分の作品はVimeoにて会期中ずっと常設で展示されており、いつでも無料でご覧いただけます。2作品ともリモート演劇風の一人芝居の作品となっております。1つは今年5月に開催した『テレ展』にて出展した作品"INSIDE OUT"で以前こちらで記事を投稿しました。

もう1つは新作のパラレル落語『まんじゅうこわい』です。ZOOM風で落語の古典演目を再現する試みです。ぜひ、以下のリンクよりお立ち寄りくださいませ!この記事にも動画を埋め込みました。

千葉作品URL: https://vimeo.com/showcase/784198

INSIDE OUT: 視聴者も多数決に参加できる一人芝居

ZOOMなどを利用してのリモート演劇の取り組みが多くなりつつあった2020年5月。通常のZOOMではできないオンライン演劇表現を模索し、「視聴者参加型」、「一人複数役」に着目して脚本・撮影・編集そして演者を務めた。本作は4人の自己が登場し、その日の夜食のメニューを多数決で決めるというもの。しかし、偶数人では割れてしまうため、視聴者自身も多数決に参加することで成り立つ分岐型の物語である。

パラレル落語『まんじゅうこわい』

本作は古典落語『まんじゅうこわい』をZOOM演劇のようなフォーマットに合わせて演じた作品である。通常のリモート演劇ではZOOMなどのアプリの仕様により、一人複数役を演じることが困難であるうえに、通信における遅延により異口同音で役者の発声を重ねられないためテンポの面で課題があると考えた。そこで、ZOOMのような画面をCG合成で作成し、一人の演者による複数の動画を重畳させることで上記の問題解決に取り組んだ。さらに、落語における上下の振り分け方はZOOMにおいて話者を切り替えるスピーカービューに似ていると感じ、それを逆手にとってZOOMのギャラリービューのように落語の登場人物をパラレルに表示することで新たな表現を模索した。以上を踏まえ、『パラレル落語』シリーズと題し、本作がその一作目になる。


展示やイベントレポート、ブックレビューなどを通じて、アート・テクノロジーなど幅広いジャンルを扱った記事を書こうと思います。また、役者としても活動しているので劇場などでお声がけさせてください!