海外渡航前の携帯の設定について(SIMロックの解除と番号休止)
日本の携帯電話は海外では使えないことが多いです。正確には日本のSIMカード(スマホに入ってる小さいチップの様なカード)はあくまでも日本国内の通信網を利用する際に使われるものなので、これを海外で使うと膨大な通信料金(何十万という料金)が発生します。そうならないためにも携帯ショップで事前に手続きを行う必要があります。
過去に携帯電話会社に勤めていたので、今回は番号休止サービスと海外でスマホを利用する際の事前設定などについて話したいと思います。
1 番号保管(休止)サービス
現在この番号休止サービスが行われているのはau・docomo・SoftBankといった大手携帯キャリアのみ。残念ながらLineモバイルや楽天モバイルといった格安MVNO(大手携帯キャリアの設備を借りて通信サービスを提供する会社)はこれらのサービスは行ってません。
出発する前日に行う際はそれぞれの携帯ショップに来店すればその日から番号休止サービスを受けることができます。番号を休止している間の料金は各キャリアによって異なります
au:390円
ドコモ:電話番号保管 400円 メールアドレス保管 100円とそれぞれ別料金
SoftBank:390円
なお、手続きを行う際は事務手数料が発生します。詳細は各キャリアのHPをご確認ください。
au:https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/contract/stopping/
docomo: https://www.nttdocomo.co.jp/support/keep_number/
SoftBank: https://www.softbank.jp/mobile/support/oazukari/
番号を休止中は現地のSIMカードを入れて利用することができます。あくまでも日本の携帯会社の契約を止めるだけなので、他社の通信サービスを利用する際は何も影響しません。
現地に1ヶ月や2ヶ月の滞在だったり、一年以内に帰国する予定であれば番号休止サービスの利用をオススメします。
1年以上の海外渡航であれば解約で問題ないと思いますが、帰国の際は再度新規契約が必要です。その際は新規契約の審査があったり、又はクレジットカードやその他各方面で解約前の番号が残ってる場合は別途情報変更が必要だったりしますので、帰国後はこれらのことも考えていた方がいいと思います。
2 SIMロックの解除
お持ちの携帯を現地で利用する際は事前にSIMロックの解除が必要です。
SIMロックとは携帯ショップで販売されている携帯端末に施されているもので、これらはその携帯キャリアの通信網しか利用できない仕組みになっています。事前にSIMロックの解除を行うことによって、ご利用の携帯会社以外のSIMカードを入れて通信を利用することができます。
例:auで購入した端末はauしか利用できない→SIMロック解除後→docomoやSoftBank・格安sim、他に海外の通信事業者のSIMを利用することが可能
購入後にそのSIMロックを解除したい場合はネットか又は店頭で解除することができます。ただし機種の分割支払いを行っている場合は購入後の101日後に手続きを行うことができます。
ボクも2年前にカナダへ行く際は事前にSIMロックの解除と番号休止サービスを利用しました。後のオーストラリア旅も同様に番号を休止しました。
手続きの詳細は各キャリアのリンクを貼っておきますのでご確認ください
au: https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/
docomo: https://www.nttdocomo.co.jp/support/unlock_simcard/
SoftBank: https://www.softbank.jp/mobile/support/usim/unlock_procedure/
3 帰国後はショップで休止解除
帰国された際はお近くの携帯ショップに来店すればその日から契約を再開することができます。ボクも去年旅をして今年1月末に帰国した際は翌日解除の手続きを行いました。出発前と帰国後ともに電波は良好です。今まで通りお使いいただけます。
ただし一部携帯のオプションサービスやキャンペーンの割引などが外れることがありますので、番号休止サービスをお申し込みの際は事前にお店の従業員にご相談ください。
4 番外編:Apple StoreのiPhoneは最強
アップルストアで購入したiPhoneをお持ちの際は、SIMロックは不要です。
携帯会社を介さずに直接アップルで購入した機種はSIMロック自体がないのでそのままお使いの携帯会社か又は他社のSIMカードを入れて利用することができます。
また、海外のアップルストアも同様です。更に一つポイントなのが海外で販売されているiPhoneはカメラ音が鳴りません。マナーモードで無音にすることが可能です。※日本と韓国のiPhone及びAndroidのスマートフォンは盗撮防止等の兼ね合いで無音にすることができません。
5: 最後に
海外で携帯を利用する際は現地のWI-FIスポットか又は現地の通信事業者が提供するプリペイドSIMを入れれば、これまで通り外出先で通話やネットを利用することができます。ボクも過去にカナダのバンクーバーとオーストラリアのケアンズ、ドイツのミュンヘン、それぞれ市内にある携帯ショップでSIMカードの開通作業を行ってきましたが全て問題なくスムーズに手続きができました。※これがないとホント何も調べれません(;_;)
なので来年以降コロナが落ち着いた後、海外へ長期間行かれる際は事前にSIMロックの解除と番号休止サービスのご利用をオススメします♫
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