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はなくそ
鼻くそ。鼻水とホコリが鼻の穴の中で固まったものである。
決して人には見られてはいけないものだ。
ほじっているとこなんて絶対に見られてはいけない。
見たとしても見てみぬふりをした方がいいかもしれない。
そんな鼻くそ。実は鼻くそと自分は結構馴染みが深い。
というのも小さい頃から年がら年中鼻水を垂らして生きていたので鼻くその発生率が普通の人より高めだったからだ。
なんか人より鼻水よくでるなーとは思っとったんやけど、どうしようもないやろと放置していた。
そんな中、花粉症が酷すぎて19歳くらいの時に耳鼻科に行った。耳鼻科の先生に言われたのが
「あなたは普通の人より鼻の穴のサイズが10分の1くらいです。」そう言われた。
ついでにアレルギー性鼻炎の検査をするとスギ、ヒノキ、ハウスダストなどありとあらゆるアレルギーなことが判明した。
その時思ったのは、「おおやちってめっちゃしんどそうに走るよな」と中学校の時の長距離走で同級生に言われたのを思い出す。
もし自分の鼻の穴サイズが普通やったら、あの時バスケ部の三原よりいいタイムで走れて大会の選手に選ばれてたのかも。
まあしゃあない。あの時はあれがベストだったはずだ。
鼻くそで思い出すことがもう一つある。
中学の時の理科の授業は4人がけの机で授業を受けていた。
その時に同じ机にかけている女子が、一人の男子を見て〇〇君鼻くそほじってない?そう言ったのだ。
視線の先を見ると器用にタオルで鼻を隠しながら、たしかに鼻くそをほじっていると捉えられても仕方のない動きをしていた。
その時自分は同調するわけでもなく軽蔑するわけでもなく、おれがほじっているんは見てないよな、、!?なあ?
と心の中で叫んでいた。
自分は鼻水がよく鼻くそになるので、鼻のふちをあたかもちょっと痒そうなふりをして親指と人差し指で一瞬挟むことで鼻くそのあるなしをチェックしていたのだ。
決してほじってはない。チェックだ。
鼻くそをぶら下げて生活するよりはいいと思っている。むしろ紳士的な行動だったのではないかと今振り返っても思う。
21歳くらいの時に鼻の穴の骨を拡張する手術をうけることにした。
1週間休まなきゃならなかったので、その説明を会社にすると、おおやちが整形するらしいぞと変に噂が広がったのは今では懐かしい話。
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