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太田記念美術館’24夏~浮世絵お化け屋敷

原宿にある太田記念美術館へ行ってきました。
24年夏の展覧会は『浮世絵お化け屋敷』

新しく収蔵された作品を含む
怪談ものを中心としたお化けテーマにした展覧会です。



概要

荒れ果てた屋敷に巣くう不気味な妖怪や、怨みを晴らそうと恐ろしい形相で睨みつける幽霊。浮世絵にはさまざまなお化けが登場し、時には見る者を怖がらせ、時にはそのユーモラスな姿で笑わせます。本展では、歌川国芳や月岡芳年の名品をはじめ、妖怪や幽霊を描いた浮世絵約170点(前後期で全点展示替え)を紹介いたします。この夏、お化け屋敷と化す (?)太田記念美術館にぜひ足をお運びください。

特設ページより

作品は、パンフレットに記載があったものです。
解説は図録より。

相馬の古内裏/歌川国芳

『そうまのふるだいり』と読みます。

相馬の古内裏 
 山東京伝作・歌川豊国画の読本『善知安方忠義伝』より。相馬の古内裏は平将門が造営した屋敷で、平将門の遺児である瀧夜又姫が隠れ住んでいる。国家転覆を企む瀧夜又姫は妖術で妖怪を出演させることで、妖怪退治に相馬の古内裏にやってくる武士たちの中から豪胆なものを探し出そうとした。

 瀧夜又姫の妖術によって召喚された巨大な骸骨。相馬の古内裏に潜入した大宅太郎光国は動じることなく睨み返している。

図録より


五十三駅 岡崎/歌川国芳

岡崎の化け物
 岡崎の古寺に棲む十二単姿の年老いた化け猫。歌舞伎「独道中五十三駅」で人気となり、それ以降さまざまな歌舞伎の舞台に登場する。古寺の御簾を破る巨大な化け猫の頭部や、手拭いを頭にかぶって踊る猫又たちと共に描かれる。

図録より


見立三十六歌撰之内 藤原敏行朝臣 累の亡霊/歌川国貞

 藤原敏行朝臣の和歌「秋来ぬと目にはさやかに見へえども風の音にそおとろかれぬる」の歌意を幽霊の気配を重ねる

図録より


和漢百物語 屯欲ノ婆々

舌切り雀
 有名なおとぎ話である『舌切り雀』。物語の結末では、雀のお宿を訪れた欲張りな婆さんが土産として大きな葛篭を持ち帰るが、中に入っていたのは財宝ではなく、不気味な妖怪たちであった。

図録より


商売道具集之内 桐油御合羽品々/一寸子花里

桐油紙製の雨合羽を販売する店に現れた河童

図録より


本所七不思議之内 無燈蕎麦/三代歌川国輝

 火の消えた蕎麦屋の行燈に火を付けると、たちまち消えてしまう

図録より

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