見出し画像

心のバリアフリーってやつ

パリのメトロはみなさまご存知でしょうが微妙な階段がおおくて、エスカレーターはもちろんエレベーターもない事が多い。あっても何故か動いてないもアルアル。(←ベルギーでもよくある)

フランスもベルギーも物理的にはバリアフリーとは言い難い環境。
それでも積極的にお出かけしてる車椅子の方や、ベビーカー赤ちゃん連れをたくさん見かけるのは、困った時には居合わせた周りの人が自然と手助けしてくれるからなのかもしれないと思ったり。

オリンピック期間中はたくさんのボランティアスタッフや案内係、警察官が各会場周辺、主要メトロ・トラム駅周辺に配置されていて、少しでも行き先に悩む観光客を目にするとすぐさま声をかけてくれる「omotenashi」っぷり。

デパートの店員さんも接客態度が妙にいつもより感じ良かったような🤔(空いてたから?笑)

メトロからメトロへ、そんな階段を登ったり降りたりしながら乗り換えのため急ぎ足で家族で移動していた時。

小さめのスーツケースを引きながらそろりそろりと階段を降りようとしているマダム(推定70代くらい)が前方に。
声を掛けようかなぁ、見ず知らずアジア人に声かけられても迷惑かなぁ、なんて考えていたら、私より前を歩いていた夫が先に

「Ça va?」
(大丈夫?)

と声をかけ、マダムの荷物をひょいと持ち上げ階段下まで持って降りるという出来事がありました。

言語の壁は英語圏より高い中、自ら困っている他人に声をかけるってちょっとだけ勇気がいる。
でも有り難いことにこちらでの生活で親切にしてもらった経験のほうが多いこの1年で、そんな勇気と心の余裕を以前より持ち合わせることが出来るようになった気がします。
(現に夫は職場オランダ語圏で仕事中は英語なのでほぼフランス語は知りませんが、サヴァ?を便利な言葉として多用笑しております笑)

日本にいたらあたりまえの些細な出来事ですが、この状況で夫婦で同じことを思い、行動に繋がったことがなんだか嬉しかったので備忘録として。

ついでに子供達もそんなパパの姿を見てなにかを感じてくれてるといいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?