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都内の運転について

18歳で初めて免許を取ったのだが、教習所で初めて路上に出たのが甲州街道だった。今から考えると良くもまあ仮免で甲州街道走ったなと感心するが、当時とにかく合流と他の車の速度が怖かった記憶がある。まあ合流に関しては教習所の車という事もあり、道を譲って貰えるのだが、問題はそこから。昭和後期のバブル期の頃の運転は今と比べたら平均速度が本当に速かった。制限速度で走っている車など皆無な環境。そこを交通量も多く皆飛ばしている中をトロトロと制限速度で運転するのは本当怖かった。流れに合わせて走ろうとすると教官から「何考えてる!制限速度守りなさい!」と何度お叱りを受けた事か。それにしても教習車の後に着いたドライバーの殺気が運転している私には痛いほど感じられ、それも怖かった。
無事路上教習も終え、免許を取得して最初にドライブに行ったのは首都高。とにかく東京の運転に慣れる為に行った。まあ初めての首都高は怖かったけど、慣れるつれ、楽しくもあった。

十八で東京に出てきて、ようやく東京という街が解ってきたのは、地下鉄と道路の位置、要は地上と地下の相対関係が頭の中で繋がった時だった。この頃ようやく東京という街が解ったような気がした。それからは都内を走るのが本当に好きになった。

地方よりも都内での運転の方が楽だと話すと、多くの方にそんな事はないと言われる。地方の方からすると交通量も多く、道路が入り組んでいる東京は運転しづらいと仰るのだが、私は逆だ。別に都会人ぶっている訳ではない。
理由は、とにかく都内のドライバーはマナーが良い。特に車線変更。ウウィンカーを出せば殆どの車が間違いなく合流させてくれる。勿論車線変更で私の前に合流しようとしている車両があれば私も道を譲る。交通量の多い場所で譲り合いが無かったら東京の道路は大渋滞で麻痺してしまう。だからこそ皆譲り合うのだ。

田舎に行くと車線変更を頑なに拒む車の多いこと。これは完全に合流と割り込みが同じ認識なんだろう。そういう場所で車線変更するのは本当苦労する。合流と割り込みは違うよ!と何度心の中で思った事か。
たまに都内を走っていて車線変更しようとすると、それを阻止しようと幅寄せするドライバーに遭遇する。その殆どが地方ナンバー。おそらくそのドライバーは東京での運転経験が殆どないのだろう。地方ナンバーの車でもスムーズに車線変更している車を見ると、おそらく東京での運転経験があるのだと解る。地域ごとに運転のルールに違いがある。初めて運転する地域では周りの様子を伺いながら運転する心構えが必要だと思う。

郷に入れば郷に従え。

それを心がけて運転するようにしている。まあ運転だけでなくこれは色々な事に言えるが。

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