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仕方ないから行くけど、やっぱり憂鬱…

体は元気だが、記憶…特に短期記憶がほぼ無くなってきた実母。

2年ほど前から認知力が危ういが自力で動ける人対象のグループホームに
入居した。
共働きで公務員の兄よりは時間の自由がきく私。
私の娘と会うのが唯一の楽しみでもあるし、結婚してから住んでいた土地
から離れたくない実母は、私の自宅から比較的近い場所のホームに。

家族第一な夫に「大切にしなきゃ」と言われるが・・・
行動は丸投げ、結局は私の負担でしかない。

仕方ないので時々、ホームには行くものの。

「行かなきゃ…」と行く前日から憂鬱になる。

認知力が衰えてしまうのは仕方ないし、高齢だから出来ない事も増えてくるのも仕方ないと思っているが。

相変わらず亡くなった実父の愚痴やら、ホームの他の人の悪口やら
「食事がまずい」とか。

食事も自分で弁当を買ったりして部屋で食べてもいいのだが
「買ったことないから分からない」
と言って買ったことがない実母。

「毎食、誰かが作ってくれるだけで幸せじゃん」と
私が言えば
「そうなんだけど」と一時的に納得はする。
そしてまた3分後には
「何の魚だか分からないような、まずいのしか出てこない」
と文句を言い出す。

二言目には
「分からない」「やった事がないから出来ない」

自分が忘れやすい事をまだ自覚している段階なのだが・・・

それならメモをするなり、工夫すれば良いのでは?と考える。
一応、病院の予約などはメモったりするのだが、もったいない精神は
変わらない為、レシートの裏に書く。
そしてそのレシートがどこにいったか分からなくなる。

だから、専用のノートを買ってあげた。
それを目につくTVの上にペンと一緒にかけた。

それなのに・・・・・
「分かってるけど、書くのは昔っから嫌いで」

先日も娘が高校に合格した事以前に、何年生かも忘れて何度も
「中2だっけ?」
「高校はどこ?」
「受験はいつ?」
「入学式は何日?」

という質問を繰り返す。
さっきも書いたが、忘れてしまうのは仕方ないのだ。
だからこそ、大切なことや忘れたくないことは書いて!と。

それを言うと、また
「分かってるけど書くのが嫌いなの」
「そうなんだけど、面倒くさい」

ケアサービスで勧められた脳トレの問題も、手先を使うために
用意してくれた折り紙も
「やらなきゃいけないのは分かってるけど」

そのくせ
「やる事ないからヒマで、ずっとベッドに座ってるだけでつまらない」

TV見ていても
「この人、うるさいから大嫌い」
「何でこんな人が人気あるのか分からない」

物忘れがひどくなってきて
「ほんとに嫌!」
と言うくせに何もしない。

ノートにメモしたり、ケアサービスで勧められた事を頑張ったり
何か楽しみを見つけようとしたり。

そんな努力をしてくれれば、私も何か出来ることを…と思える。

認知力が下がれば下がるほどに、母の悪い点が更に目立つだけ
愚痴と文句と悪口と言い訳だけを聞き続ける時間

来週、また行かなきゃいけない用事があるのだが、今から憂鬱だ・・・・・


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