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新渡戸文化学園さんに行ってみた。(後半)

こんにちは!
この記事は新渡戸文化学園さんに行ってみた。(前半)の続きになります。
まだ前半を読んでない方はぜひそちらもご確認を👍

後半にあたる今回も、お世話になった山本崇雄先生がお勤めになる新渡戸文化学園さんを見学させていただいた経験について書いていきます!!

3コマ目はまさかの木村泰子先生登場!!


木村泰子先生はご存知の方も多いかと思います。
あの映画『みんなの学校』で描かれた大阪市立大空小学校の初代校長先生です!!
僕は全然面識なかったんですが、さすが新渡戸文化学園!!思わぬところで出会ってしまいました。(画面越しに一方的に見てただけです。すみません。)

News Picks Educationの蒲原さんに続き本当に幸運なやつ(←僕)ですね。

今回はZOOMを繋いだレクチャースタイルでの講演だったのですが、
校長先生を務められていた際にあった出来事をその当時感じた想いに乗せてお話ししてくれるので、画面越しに木村先生のお人柄、想いがひしひしと伝わってきました。
その中でも僕が受け取った言葉を紹介します。

「やり直しを繰り返す」

人間失敗するんですよ。で、僕なんかは弱いんでその失敗を隠しちゃったり言い訳しちゃったり。恥ずかしいですね笑
お話を聞いてると木村先生にも失敗した経験が何度もあるそうで、
子供たちにその失敗を指摘されることもあったそうです。

そんな時、その失敗を真正面から受け入れて「ごめん!やり直すわ!」って言って教室から撤退するそうです。笑

これ、すごくないですか?
自分のミスしっかり認めて、ちゃんとやり直すんです。
当たり前ですが、先生の中には相手が子供だとか生徒だとか関係ありません。自分が間違ったと思ったらそれを素直に受け止めるんです。
何が1番みんなにとって大事か本当にわかってるからこそできるんでしょうね。お話し聞きながらなんだか泣きそうになりました。

「当たり前ってなに?」

もう一つは、この言葉
例にされていたのが言葉を持たない子と、その子と一緒に小学校生活を送った子供たちの話。
子供たちにとっては彼が言葉を持たないことは『当たり前』のこと。それが彼の特徴であり、何も問題はありませんでした。
しかし中学に上がり、他の小学生と一緒になった時、他の小学校に通っていた子供たちは「なんで話せない人と一緒に勉強しなきゃいけないんだ!」と言ったそうです。
彼らの『当たり前』は自分とその子は別だということ。

誰もが『当たり前』を持っています。
僕も持ってます。それは単に過去の経験の積み重ねですから。
その『当たり前』が時に誰かを傷つけてしまうことがあることを常に覚えておかなきゃいけないと思いました。
もしかしたら僕も、言葉を持たない彼を傷つけてしまっていたかもしれません。
でもその『当たり前』ただの過去の積み重ねなんですよね。
それを誰かに押し付けることのないように気をつけていきたいと思いました。

木村泰子先生、いつか機会に恵まれたら直接お話ししてみたいな〜
なんておこがましい願望も生まれてしまいました。笑
大切なことに気づかせてくださりありがとうございました。

新渡戸文化中学校・高等学校の生徒を見てて感じたこと


これは見学後に山本先生にもお伝えしたのですが、
新渡戸文化の生徒の皆さんはいい意味で自由だったように感じました。

自律型学習者になるためには「誰かに言われたから」ではなく「やってみよう」という思いがとても大切になります。

「やってみよう」は強制からは生まれません。
強制してしまうと「自分で選ぶ」という練習ができません。

例えば授業中にケータイをいじる、宿題をせずにゲームをしてしまう。
その行動を強制的に止められた場合、自分で自分をコントロールするチャンスが奪われてしまいます。
そうすると結局、自律型学習者にはなれません。

大事なのは
どんな行動もそれを選択したという感覚を持たせることと、
その選択の先にどんな結末があるかをイメージしてもらうことです。

自分でやるかどうかを常に選択させ、
自己決定させることで
初めて自分から何かに興味を持つようになり、
自分で「やってみよう」と思うようになります。

新渡戸文化では、他の学校の生徒と同じように授業中に寝てる生徒もケータイをいじっている(調べ物をしていたのかもですが)生徒もいました。
しかし、先生方はそれをその場で諫めるのではなく
ただ見守っていました。

その光景が、僕には生徒が強制されているのではなく、本当に自由に振る舞っているように見えたんだと思います。

その場にいた英語科の岸先生にお話を聞いたところ
先生方は共通意識として、普段から生徒に2つのことを聞くようにしているそうです。

それは
「今、何をしたい?したいことはある?」
「先生に手伝えることはある?」
この2つだそうです。

生徒の「やってみよう」を見逃さないために、
「やってみよう」が生まれたときにちゃんとサポートできるように、
新渡戸文化の先生方はいつも生徒の隣にいるんだと感じました。

終わりに


今回は、新渡戸文化学園さんを見学させて頂きました。
そこでは子供たちが自由に伸び伸びと「学び」を自分の意思で楽しめるような工夫が至る所に散りばめられていました。
今、新渡戸文化学園さんの情報はネット上にたくさんあります。
興味がございましたら、ぜひ調べてみてください👍👍

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