なぜ第一印象が大切なのか?科学的に調べた研究の話【知って得する印象学】
この記事はこんな人におススメ
・第一印象の重要さを知りたい
・友人を作りたい
・モテやすくなるため自分を改善したい
・仕事をうまく進めたい
第一印象が大事といわれる
「人は見た目が9割」
そんな本があるほど第一印象って大事にされています。
例えば学生の面接では、外見を整えて臨むように指導をされた経験がある人が多いと思います。
髪は黒!長いのは切る!ピアスははずせ!制服はボタンをちゃんと閉めろ!とかね(今はどのレベルまでやってるかわかりませんが)
なぜ第一印象ってそこまで重要なのでしょうか?外見じゃなく自分の中身を見てもらえばよくない?って思いますよね。
そんな第一印象についてコーネル大学が調べた研究が2つあったのでご紹介。
第一印象が大事な理由とは?
一つ目の研究では、まず参加者に同じ人で笑顔と無表情のどちらかの顔写真を見てから、好きか嫌いかを判断してもらう。
この時点では当然笑顔のほうが印象がいいわけです。
その半年後にその写真の人と実際にコミュニケーションを取ってもらって、好きか嫌いかを判断してもらったんですよね。
ちなみにほとんどの人が写真の顔を忘れております。
で、その結果、
写真(初対面)でいい印象を持った場合、直接会ってもいい人と判断しやすい
写真(初対面)で悪い印象を持った場合、直接会っても嫌な人と判断しやすい
写真(初対面)で悪い印象を持った場合、コミュニケーションによってその人の良い面を見ても印象が覆りにくい
とのこと。
つまり第一印象が悪いと、時間がすぎて顔を忘れたとしても嫌な人と判断されやすいし、良い面を見せても印象が覆りにくいってことっすね。怖い。
この第一印象で悪い印象を持たれると、後から覆しにくいことは他の研究でも分かっていています。
200人の参加者に、「フランシスという人物が隣家に強盗に入り大事なものを奪って逃走し逮捕された」っていう架空の物語を伝えたんですよね。
で、フランシスは参加者にとって印象が最悪になったあとに、
フランシスは心を入れ替えてその後、子供を救った
フランシスは実は誤認逮捕だった
って新情報を伝えたんですよね。
善い行いをしたり、悪事がウソだったってことを伝えて印象が良くなるかを調べたわけっすね。その結果は、
全員が悪い印象を持ったままだった
とのこと。
つまり第一印象が悪いと善い事をしたり、悪い面がウソだったとしても印象が悪いまま変わりにくいってこと。
マンガとかのフィクションで「あいつは悪い事をしたからまたやるに違いない!叩き出せ」とかいうシーンがありますが、現実でもそこまで露骨じゃないにせよ似たような働きが起きるわけですね。
第一印象が悪いとなぜ覆しにくいのか?
まず結論をいってしまうとコーネル大学では2つの説を述べております。
・ハロー効果
これは「相手のいい特徴を見た時、他の特徴もいいに決まってる」って思い込んでしまうこと。人の脳は一つの良い面を見て全体もそうだと思っちゃうんだそう。
例えば、
・イケメンとか美女を見た時に「性格もいいはずだ!」
・ハキハキした態度の人を見て「能力も高いはず!」
ってな感じ。
逆に悪い特徴を見ると「性格も悪い人なんだろうなぁ」みたいに思ってしまうんですよね。
つまり第一印象のイメージがよくも悪くもその人の全体像を勝手に決めてしまうんですよね。
当noteでもちょくちょく出てた概念ですね。
・自己成就的予言
これは根拠のない思い込みは、無意識にその思いこみに沿った行動をとって現実化すること。
分かりにくいと思うので今回の第一印象のケースだと、最初にいい印象を持つとその後も、相手に自然に笑顔になったり、優しくしたりとかポジティブなやり取りが増えてさらに印象が良くなるって感じ。
これも逆があって悪い印象を持ってると会話に嫌味が出たり、冷たくなったりでさらに相手に悪い印象持つことになります。
大事なのはこれを役立てる事
大事なのはこの効果を役立てる事でしょう。第一印象がよければ友人や恋人、仕事など有利に進める事が出来ます。
どうすれば第一印象がよく見えるかは人によって様々ですが、以前書いた記事が役に立つと思いますので良ければ合わせてどうぞ。
こちらは嫌われる悪い特徴を書いたものですので参考にどうぞ
これを見て思ったのは、普段は悪ぶってるけどたまにいい事をするギャップを利用したテクニックって効率悪いってことっすね。
ということで初めから印象を良くしていたほうが無難でしょうな。
参考資料
https://www.researchgate.net/publication/306926801_Impressions_Based_on_a_Portrait_Predict_1-Month_Later_Impressions_Following_a_Live_Interaction
http://psycnet.apa.org/?&fa=main.doiLanding&doi=10.1037/pspa0000021
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